[新製品・サービス]

アライドテレシス、ネットワーク管理「AT-Vista Manager EX」新版、インテントベースで管理

2021年1月15日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アライドテレシスは2021年1月15日、ネットワーク管理ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」の新版「Ver.3.5.0」を発表した。新版では、ネットワーク管理の意図(インテント)に基づいて簡単にネットワーク機器を設定できるようにした。例えば、Webブラウザのトポロジマップ上で拠点間をマウスで結ぶだけで、センタールーターを介さずに拠点間を直接VPNで接続できる。インテントベースの管理機能はオプションライセンスとして2021年1月18日に出荷する。

 AT-Vista Manager EXは、ネットワーク管理ソフトウェアである。スイッチ/ルーターや無線LANアクセスポイント、UTM(統合脅威管理)やIoTデバイスなど、各種のネットワーク機器で構成するネットワークを統合的に管理する。トポロジマップやトラフィックマップの機能を持つほか、SNMPマネージャ機能や無線LANコントローラの管理機能を利用できる。管理コンソールは、Webブラウザからアクセスして使う。

 トポロジマップでは、ネットワーク機器を自動で認識し、論理的なネットワーク構成図を自動作成する。機器の設定が容易になるほか、機器の状態を色の変化で通知できる。トラフィックマップでは、ネットワーク機器同士のリンク速度やトラフィック量を把握できる。帯域の見直しや障害発生時の1次切り分けに利用できる。

 新版では、オプションライセンスの適用により、ネットワーク管理の意図(インテント)に基づいて簡単にネットワーク機器を設定できるようにした。ネットワーク管理者は、AT-Vista Manager EXが提案する改善方法を確認し、意思決定を行う(インテントベース)だけで、簡単にネットワークを管理できるとしている。

 インテントベース管理でできることの1つが、Webブラウザ操作で拠点間を直接VPNでつなぐダイナミックVPN機能である(図1)。トポロジマップ画面において、VPNトンネルを構成したいルーター間にマウス操作で線を引くだけで、センタールーターを介さずに拠点同士を直接VPNで接続できる。

図1:マウス操作だけで拠点間を直接VPNでつなげられる(出典:アライドテレシス)図1:マウス操作だけで拠点間を直接VPNでつなげられる(出典:アライドテレシス)
拡大画像表示

 インテントベース管理によって、WAN通信の帯域を自動で制御することもできる(図2)。拠点からセンタールーターに集中するトラフィック量が過大となる場合に、AT-Vista Manager EXが自動で拠点側ルーターの設定を変更し、センタールーターへのトラフィック量を調整できる。ネットワーク管理者みずからネットワークを監視してトラフィックを設定する必要がなくなる。

図2:AT-Vista Manager EXが自動でネットワークトラフィックを監視し、拠点側ルーターの設定を自動で変更し、センタールーターへのトラフィック量を調整する(出典:アライドテレシス)図2:AT-Vista Manager EXが自動でネットワークトラフィックを監視し、拠点側ルーターの設定を自動で変更し、センタールーターへのトラフィック量を調整する(出典:アライドテレシス)
拡大画像表示

 インテントベース管理では、アプリケーションごとに通信の優先度(QoS)を設定できる(図3)。トラフィックマップ画面からアプリケーションごとに優先度を「高・標準・低」の3段階で設定できる。同一のトラフィックマップ上で、通信状況の把握と帯域設定を同時に実施できる。複雑な設定は不要で、通信優先度に基づいて自動的に優先度を制御できる。

図3:トラフィックマップ画面からアプリケーションごとに優先度を「高・標準・低」の3段階で設定できる。通信優先度に基づいて自動的に優先度を制御できる(出典:アライドテレシス)図3:トラフィックマップ画面からアプリケーションごとに優先度を「高・標準・低」の3段階で設定できる。通信優先度に基づいて自動的に優先度を制御できる(出典:アライドテレシス)
拡大画像表示

 ソフトウェアの稼働OSは、Windows 8.1/10またはWindows Server 2012 R2/2016/2019。管理画面は、WebブラウザのInternet Explorer 11またはGoogle Chromeで利用できる。

 価格(税別)は、以下の通り。ネットワークノード管理が可能な「基本パッケージ」は、1年ライセンスが25万円、5年ライセンスが75万円、7年ライセンスが87万5000円。オプションの「インテントベースオーケストレーターライセンス」は、1年ライセンスが6万円、5年ライセンスが18万円、7年ライセンスが21万円。

関連キーワード

アライドテレシス / ネットワーク管理 / スイッチ/ルーター

関連記事

トピックス

[Sponsored]

アライドテレシス、ネットワーク管理「AT-Vista Manager EX」新版、インテントベースで管理アライドテレシスは2021年1月15日、ネットワーク管理ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」の新版「Ver.3.5.0」を発表した。新版では、ネットワーク管理の意図(インテント)に基づいて簡単にネットワーク機器を設定できるようにした。例えば、Webブラウザのトポロジマップ上で拠点間をマウスで結ぶだけで、センタールーターを介さずに拠点間を直接VPNで接続できる。インテントベースの管理機能はオプションライセンスとして2021年1月18日に出荷する。

PAGE TOP