2021年2月3日、「海外法人5Gソリューションコンソーシアム(5GEC:ファイブジェック)」の設立について13社が基本合意した。海外に拠点を持つ企業に、ローカル5Gなどのプライベート網を通じて5Gを利用したサービスを提供することを目的としている。13社は、タイのAdvanced Wireless Network、EXEO ASIA、Loxley、Mobile Innovation、日本のAGC、ACTIVIO(タイ法人Activio)、富士通、NEC、NECネッツエスアイ、NTTコミュニケーションズ、NTTデータ経営研究所、NTTドコモ、英NTT Limitedである。
「海外法人5Gソリューションコンソーシアム」(5GEC:ファイブジェック)は、海外に拠点を持つ企業に対して、ローカル5Gなどのプライベート網を通じて5Gを利用したサービスを提供することを目的としたコンソーシアムである。2021年2月3日、同コンソーシアムの設立について13社が基本合意した(図1)。
図1:海外法人5Gソリューションコンソーシアムの概要(出典:海外法人5Gソリューションコンソーシアム)拡大画像表示
コンソーシアム設立に合意した13社は、タイのAdvanced Wireless Network、EXEO ASIA、Loxley、Mobile Innovation、日本のAGC、ACTIVIO(タイ法人Activio)、富士通、NEC、NECネッツエスアイ、NTTコミュニケーションズ、NTTデータ経営研究所、NTTドコモ、英NTT Limitedである。13社の役割は、表1のとおり。
コンソーシアム参加企業のネットワーク技術や販売網などを連携させる。これにより、海外に拠点を持つユーザー企業は、適切なプライベート5Gネットワークを構築できる。システム構築や運用サービスを含めてワンストップで調達できる。
マルチベンダーで運用できるオープンな無線ネットワーク仕様であるO-RAN(Open Radio Access Network)に準拠する。国ごとに異なる周波数に対応するほか、複数のベンダーが提供する機器を接続できる。
最初にタイで実証実験後、商用サービスの提供を目指す
2021年下半期には、タイにおいてローカル5Gネットワークの構築に向けた実証実験を開始する。2022年には、タイにおいて商用のローカル5Gネットワークや5Gサービスの提供を開始する。タイは、多くの製造業・建設業関連の企業が拠点を構えている。今後も、製造業が多いアジア太平洋地域を中心に、対応地域を拡大していく予定である。
| 会社名 | 役割 |
|---|---|
| ACTIVIO | 無線機器の認証申請、輸入代行、認証ラベルの手配、および無線ビジネスライセンスの取得手続き |
| AGC | ミリ波を中心とした軽量、省スペース、高意匠なアンテナと屋内カバレッジ改善サービスの提供 |
| AIS | 通信回線などの提供 |
| EXEO ASIA | 無線アクセスネットワークを含めたネットワークインフラの現地施工 |
| 富士通 | ネットワーク通信機器やサービスの提供および検証サポート |
| Loxley | システム構築とエンジニアリング |
| Mobile Innovation | 顧客チャネルの構築支援 |
| NEC | ネットワーク通信機器やサービスの提供および検証サポート |
| NECネッツエスアイ | 工事を含むSI業務全般対応と保守運用 |
| NTT Com | 顧客チャネルの構築 |
| NTTデータ経営研究所 | 顧客チャネルの構築支援とサービスの発掘 |
| NTTドコモ | 本プロジェクトの取りまとめ、5Gサービス、無線アクセスネットワークの設計、ORAN準拠ネットワーク装置の統合 |
| NTT Limited | 顧客チャネルの構築 |

































