SaaSpresto(サースプレスト)は2021年2月4日、サーバー/ストレージやネットワーク機器などをエージェントレスで監視できるクラウド型のシステム監視サービス「LogicMonitor」(開発元:米LogicMonitor)を発表した。社内LAN上の1台に専用の監視モジュール「Collector」をインスールして監視対象を登録するだけで利用できる。価格(税別)は、監視対象デバイスあたり月額2500円。最小監視台数は50台(月額12万5000円)。
SaaSprestoの「LogicMonitor」は、米LogicMonitorが開発した、サーバー/ストレージやネットワーク機器などをエージェントレスで監視するクラウド型のシステム監視サービスである。社内LAN上の1台に専用の監視モジュール「Collector」(Javaで動作)をインスールして監視対象を登録するだけで利用できる(図1)。SNMP/WMI、Ping、Syslog/Windowsイベントログ、Web APIなど、各種の手段で監視対象デバイスを外部から監視する。
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事前設定済みの標準監視テンプレート「LogicModules」を用意している。取得するメトリクスデータ種類、収集方法、表示方法、アラート通知方法(推奨のしきい値など)を事前に定義している。テンプレートは2000種類以上に上る。Collectorに監視対象デバイスを登録するだけで、テンプレートを使ってすぐに監視を始められる。
1分に1回監視する。監視データが設定したしきい値を超えた場合、または設定した値が返されない場合、重要度に応じて3種類(Warning/Error/Critical)のアラートを、あらかじめ設定したエスカレーションルールに則って通知する。しきい値は標準で設定済みだが、自社の要件に合わせて変更できる。
アラートの通知方法として、電子メール、自動コール(音声電話)、SMS、Slackなどのチャット/インシデント管理ツールとの連携、専用モバイルアプリケーションなど、各種の手段を用意している。
管理コンソールでは、ダッシュボード、グラフ、レポートを表示できる。ネットワークトポロジ(ノード経路と相関図)も表示できる。デバイスの増減やデバイス間の通信状況、どのデバイスでアラートが発生しているかなどを階層的に可視化する。障害やインシデント発生時の問題の切り分けが容易になる。
レポートは、20種類以上のレポート用テンプレートを用意している。アラートレポート、リソースレポート、パブリッククラウドなどの課金レポート、Webサービスレポート、ユーザーやロール(役割)のレポート、監査ログなどのレポートを出力できる。各レポートは、PDF、HTML、CSVに出力できる。オンデマンドで生成したり、スケジュールに則ってメールで配信したりできる。
なお、LogicMonitorを販売するSaaSpresto(サースプレスト)は、NECが米国の投資ファンドである米Vista Equity Partners Managementと協業し、日本国内でSaaS事業を展開するために設立した企業である。2020年10月1日付で事業活動を開始している(関連記事:NEC、SaaS事業会社のSaaSprestoを投資ファンドの米Vistaと共同で設立)。今回販売するLogicMonitorの開発会社である米LogicMonitorは、米Vista傘下の企業である。