日本IBMは2021年4月1日、国内のSIベンダーやISVが提供するサービスやソフトウェアにおけるコンテナ利用拡大を目的とした「コンテナ共創センター」を立ち上げた。エルテックスやJTPなど50社以上のSIベンダーとISVが参加した。日本IBMは、エコシステムの拡大によって、コンテナ活用の普及と技術者の育成を目指す。
日本IBMが主導する「コンテナ共創センター」は、国内のSIベンダーとISVを対象にした、コンテナ利用拡大のためのエコシステムである。参加企業は、自社の製品・サービスを早期にコンテナ化できる。コンテナ化した後は、モダナイゼーションの実現、自社の開発者のスキル向上、などを目指せる。
主な活動内容は、コンテナを開発するための技術アドバイス、検証用のコンテナ基盤の無料提供、製品・サービスの運用自動化や販路拡大に向けた各種パートナー支援プロジェクトとの連携促進である。コンテナ技術を基礎から学べるオープンな勉強会も、参加企業とともに運営する。クラウドネイティブ技術に関する情報や、企業におけるコンテナ活用事例を共有する。
勉強会を、月に1回開催する予定である。勉強会では、クラウドネイティブ技術に精通した講師が、基礎から学べるコンテナ技術を解説する。参加企業同士の事例共有と販路拡大を促進し、コミュニティの活性化を図る。
50社以上のSIベンダーやISVが参加した。各企業の技術力や知見を連携することで、より効果的にコンテナ化できるようになるとしている。日本IBMと参加企業は、コミュニティ活動を積極的に展開する。
傘下企業の1社、エルテックスは、既存EC系アプリケーションのコンテナ化を検討している。もう1社のJTPは、コンテナ技術アドバイザーとして、コンテナ化に関するテクニカルサポートや運用サービスに関するコンサルティングサービスの提供を検討している。