SCSKは2021年6月4日、多要素認証デバイス「YubiKey(ユビキー)」(米Yubico製)の販売を開始すると発表した。SCSKが提供する各種サービスと一緒に提供するほか、パートナー経由の間接販売も実施する。販売目標として初年度2億円、5年後に年間10億円以上を掲げている。
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SCSKの「YubiKey」は、USB接続型のハードウェア認証デバイスである(写真1)。WebAuthn/FIDO2、FIDO U2Fなど各種のプロトコルに準拠している。国内外で広く利用されており、累計4500社以上の企業、数百万人が利用している。
PCのUSBポートに挿入し、YubiKeyをタッチすることで認証を行う。職務エリアにスマートフォンの持ち込みが禁止されているケースでも利用できるようにしている。デバイスドライバをインストールすることなく利用でき、電池切れによる買い替えも不要である。
標準規格である複数の認証方式(FIDO U2F、FIDO2/WebAuthnなど)に準拠するとともに、Microsoft 365、AWS、Microsoft Azure、Salesforce.comなど、数百種類のクラウドサービスのログイン時のユーザー認証に利用できる。
SCSKは製品販売の背景として、クラウドサービスの利用が増えていることに加えて、テレワークが急速に導入が進んでいる状況を挙げる。
「ユーザー認証、なかでも多要素認証の重要性が増している。従来、多要素認証の方法としては、メール、SMS、モバイルアプリケーションのOTP(ワンタイムパスワード)など、ソフトウェアによる認証が主流だった。現在では、より安全な方法として、ハードウェア認証デバイスを利用した方法が広まりつつある」(同社)