キヤノンITソリューションズは2021年7月5日、ユーザー企業のテレワークを支援するクラウドサービス「テレワークサポーター」の新版を発表した。同日提供を開始した。新版では顔認証の精度を高め、マスク着用時やサブモニター作業で横を向いた状態、逆光状態、などでも顔を認証できるようにした。価格（税別）は、5ユーザー時に、初期費用が2万円、年額12万円。
キヤノンITソリューションズの「テレワークサポーター」は、テレワーク時の勤務時間や仕事内容を見える化するクラウドサービスである（関連記事：キヤノンITS、テレワーク時間を顔認証で把握するクラウド、Web APIで勤務データを取得可能に）。
PCのWebカメラと顔認証技術を用い、在席・離席の状況や在席時間を自動で集計する。また、仕事内容を一覧から選択するだけで、仕事内容ごとの時間を自動で集計できる。勤務者以外の人物を検知した場合は、画面をブラックアウトして画像を保存する。
テレワークサポーターが管理している勤務状況データを外部システムから参照するためのWeb APIも実装している。勤務予定情報、勤務実績情報、顔認証情報（在席情報/離席情報）、なりすまし/覗き込み情報、タスク（仕事内容）実績情報、ユーザー管理データ（ユーザー、組織、チームなど）などを取得できる。
新版では、顔認証の精度を高めた（図1）。マスクを着用するなど、顔の一部が隠れた状態での認証精度を向上させた。サブモニター作業で横を向いた状態や、手元の資料を確認するためにうつむいた状態など、各種の顔の向きでの認証精度を向上させた。照明不足など照度が低い環境や逆光での認証精度を向上させた。
図1：「テレワークサポーター」による顔認証の様子（出典：キヤノンITソリューションズ）拡大画像表示
