セイ・テクノロジーズは2021年7月9日、サーバー監視ソフトウェアの新版「BOM for Windows Ver.7.0 SR4」を販売開始した。新版では、監視対象サーバーの情報を元に、監視すべき項目を自動で検出する機能を追加した。システム管理者の「何を監視すべきか分からない」という悩みを解消する。価格(税別)は、基本パッケージが14万8000円。
セイ・テクノロジーズの「BOM for Windows」は、Windows環境向けのサーバー監視ソフトウェアである。BOMをインストールしたWindows機をスタンドアローンで監視する。BOMをインストールしたくない業務サーバーを遠隔監視する機能も備わる。システム管理者には、データベース(SQL Server)に蓄積された監視データの検索・参照機能を提供する(関連記事:サーバー監視ツール「BOM for Windows」新版、監視レポートのメール送信でテレワークを支援)。
監視項目として、CPU、メモリー、ディスク、イベントログなどの基本項目から、Active Directory、DNS、DHCPなどの各種サービス、SQL Server、Oracle Database、Exchange Serverなどの各種サーバーソフトウェアまで広範にカバーする。別途オプションを適用することで、データベース(Oracle Database、SQL Server)やLinux OS、VMware環境なども監視対象にすることができる。
容易な導入・設定を特徴にしている。ソフトウェアのインストール、監視インスタンスの登録、監視テンプレート(パッケージ化された監視設定情報)の登録まで、監視に必要なほとんどの設定をウィザード形式で実行できる。
新版の「Ver.7.0 SR4」では、容易な導入・設定に加えて、「何を監視すべきか」を提示する機能を強化している。監視対象サーバーの情報を元に、監視すべき項目を含んだ監視テンプレートを自動で検出する機能を追加した。システム管理者の「何を監視すべきか分からない」という悩みを解消する(画面1)。
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BOM for Windowsの監視テンプレートは131種類で、以下の19カテゴリに分かれる。
- 標準構成テンプレート
- Windows 基本
- Windowsオプション
- ハードウェア
- データベースサーバー
- メールサーバー
- Webサーバー
- アプリケーションサーバー
- バックアップソフト
- ウイルス対策ソフト
- 運用管理ソフト
- グループウェア
- オペレーションパターン
- BOMカスタム監視補助
- Windows その他
- Linux 標準構成テンプレート
- Linux 基本
- Linux アプリケーション
- VMware 標準構成テンプレート
Webサービスのレスポンスを監視する機能も追加した。HTTPレスポンスのステータスコード、HTTPの応答時間、SSL証明書の有効期間の3つの情報を監視して、Webサービスがユーザー視点で快適に稼働しているか否かを確認できる。
加えて、監視ログをデータベースに蓄積する「BOMアーカイブマネージャー」では、監視データの検索機能を改善。対象サーバーを検索しやすくなり、複数台の比較グラフを容易に作成できるようにしている。