日本オラクルは2021年9月30日、データベースサーバー専用システム「Oracle Exadata Database Machine X9M」を発表した。従来世代「X8M」から2年ぶりに登場した最新世代に相当する。従来世代と比較して、IOPSが最大87%向上している。
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日本オラクルの「Oracle Exadata」は、大容量データを高速に検索する用途に適した、データベースサーバー専用システムである。
特徴は、ストレージからデータベースサーバーへのデータ転送量を削減するアーキテクチャによって、処理を高速化していること。SQLクエリーを受け付けるフロントのDBサーバークラスタの背後に、検索機能を備えたストレージユニット群を配備して検索処理を分散する。
今回発表した「Oracle Exadata Database Machine X9M」(写真1)は、従来世代「X8M」から2年ぶりに登場した最新世代となる。IOPS(1秒あたりI/O性能)が従来世代と比べて最大87%向上し、2760万IOPSに達するとしている。I/Oレイテンシは、従来世代と同じ19マイクロ秒未満をうたう。より高い性能を同じ価格で提供することで、コストパフォーマンスを向上させている(関連記事:DBサーバー専用機「Oracle Exadata X8M」、不揮発性メモリーとRDMAで2.5倍に高速化)。
主なハードウェア仕様として、米インテルの第3世代XeonプロセッサとDIMM型不揮発性メモリーのOptaneパーシステントメモリーを搭載し、ノード間インターコネクトには、Ethernet上で低遅延・高スループットを実現するRoCE(RDMA over Converged Ethernet)を採用している。