NTTデータ イントラマートは2021年9月30日、Webアプリケーション開発/実行環境「Accel-Mart Quick」を発表した。ワークフローシステムなどの簡単なWebアプリケーションのローコード開発・実行環境を、PaaSの形態で提供する。同年10月1日から提供する。価格（税別）は1ユーザーあたり月額770円で、最小構成は20ユーザー。サービス申し込み後30分～1時間程度で利用を開始できるとしている。
NTTデータ イントラマートの「Accel-Mart Quick」は、Webアプリケーション開発/実行環境をPaaSの形態で提供するサービスである。今回、既存の「Accel-Mart」を「Accel-Mart Plus」に改称し、新たに簡易エディションとしてAccel-Mart Quickを追加した。これによりAccel-Martは、Accel-Mart PlusとAccel-Mart Quickの2つのエディション構成になった（画面1）。
画面1：Accel-Mart Quickの開発画面（出典：NTTデータ イントラマート）拡大画像表示
Accel-Mart Quickは、既存の上位版にあたるAccel-Mart Plusと比べて、2つの特徴がある。1つは低価格で、価格（税別、以下同）は、Accel-Mart Quickが最小構成（20ユーザー）で月額1万5400円。一方のAccel-Mart Plusは、最小構成（Standardサーバー、Smallプラン）で月額27万3500円である。
もう1つの特徴は、簡易にアプリケーションを作成可能なローコード開発環境の強化である（図1）。既存のAccel-Mart Plusでもローコード開発に対応するが、Accel-Mart Quickでは、あらかじめ用意した「ワークフロー」などのテンプレートを選び、設定画面から細部を設定していくだけで、迅速にWebアプリケーションを作成できる。
図1：Accel-Mart Quickでは、より簡易にアプリケーションを作成できるようにした（出典：NTTデータ イントラマート）拡大画像表示
2つのエディションの住み分けを示している（図2）。Accel-Mart Quickは、プログラミングの知識がなくてもWebアプリケーションを容易に開発できるローコード開発ツールの性格が強い。「チームレベルの業務改善など、小規模なアプリケーション開発に向く。すぐに結果を出して使いながら改善していける」（同社）。一方、Accel-Mart Plusは、プログラミング知識を有する開発者/担当者に向けて、カスタムアプリケーションの開発に必要な開発環境を充実させている。
図2：Accel-Mart QuickとAccel-Mart Plusの違い（出典：NTTデータ イントラマート）拡大画像表示
なお、ベースとなった既存のAccel-Mart/Accel-Mart Plusは、Webアプリケーション開発/実行基盤ミドルウェア「intra-mart Accel Platform」を月額制で提供するPaaSである。前提となるintra-mart Accel Platformは、Javaアプリケーションサーバーを中核に、Webシステム構築に必要なミドルウェアを一式パッケージ化した開発基盤である。システム連携機能やワークフローエンジンなども標準で備えている。
