[市場動向]

CTC、ローカル5G技術の専用検証スペースを同社平和島物流センター内に開設

2022年1月6日(木)IT Leaders編集部

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2022年1月5日、ローカル5Gの技術検証が可能な専用スペースをCTC平和島物流センター(東京都大田区)内に開設したと発表した。ローカル5Gに関連する機材やシステムを備えており、ユーザーは短期間でPoC(Proof of Concept:概念実証)環境を構築できる。

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、ローカル5Gの技術検証が可能な専用スペースをCTC平和島物流センター(東京都大田区)内に開設した。

 導入に必要となる無線システムのコア設備やネットワーク機器、モバイル端末、セキュリティ製品などの通信環境を装備。ユーザーは、短期間でネットワークの接続性(つながりやすさ)や通信速度の確認を含めたPoCを構築・実施できる。実機を用いた技術検証により、実践的スキルの習得にもつながるとしている(写真1)。

写真1:技術検証の専用スペースと機材(出典:伊藤忠テクノソリューションズ)写真1:技術検証の専用スペースと機材(出典:伊藤忠テクノソリューションズ)
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 ユーザーは自社の機器を持ち込んで検証できる。「デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進にあたって、データの効率的な収集や連携のためのローカル5Gの活用に注目が集まっている。スペースでは、大容量のデータ通信を利用してデータ連携や通信機能を確認できる」(同社)。また、AIやAR(拡張現実)の技術を活用した遠隔作業支援ツール、AGV(無人搬送車:Automatic Guided Vehicle)のロボットを併用することで、工場内の作業や物流の自動化を目的とした検証も可能という。

 また、スペースには、電波を外部に漏洩させない検証区画「電波暗室」を用意しており、ローカル5G関連免許の取得前でも無線通信の検証を行えるようになっている。

 ローカル5Gの導入に関連する手続きや作業は、CTCシステムマネジメント(CTCS)が担当する。無線免許の取得支援、無線エリア設計のシミュレーション、導入後の運用サポート/遠隔監視などのサービスを提供する。

 「ローカル5Gは、特定のエリア内で独自の5Gネットワークを構築する無線システムである。企業や自治体が、業務の改善や付加価値の創出を支える通信インフラとして注目している。しかし、その導入には、電波法に基づく無線免許の取得に加え、無線システムの運用も自社で行う必要があり、各申請の諸手続きや無線に関連したスキルなども求められる」(CTC)

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ローカル5G / CTC / PoC / CTCシステムマネジメント

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