[新製品・サービス]
NTT Com、基地局の一部をマネージド型にして導入を容易にした「ローカル5Gサービス TypeD」
2025年3月26日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2025年3月25日、マネージド型ローカル5Gシステム「ローカル5Gサービス TypeD」の提供を開始した。ローカル5Gの運営に必要な基地局の要素のうち、ユーザー拠点にはRU(無線ユニット)/アンテナのみを設置すればよく、CU(データ処理部)、DU(無線信号処理部)などはNTTドコモ網で運営することで、ユーザー側の導入・運用を容易にしている。料金(税別)は最小構成で月額50万円から。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の「ローカル5Gサービス TypeD」は、マネージド型のローカル5Gシステムである。特徴は、ローカル5Gの運営に必要な設備のうち、ユーザー拠点にはRU(無線ユニット)とアンテナのみを設置すれば利用できること。CU(データ処理部)、DU(無線信号処理部)、UPF(U-planeデータ処理装置)など親局の要素は、NTTドコモのキャリア通信設備を活用する(図1)。
図1:「ローカル5Gサービス TypeD」のシステム構成(出典:NTTコミュニケーションズ)拡大画像表示
「従来のローカル5Gサービスは、設備のほとんどをユーザー拠点内に設置する必要があった。このため、設備の構築や保守環境の整備、無線免許の取得などが障壁となり、商用環境への導入が進んでいなかった」(NTT Com)。この課題を解消するため、今回、NTTドコモのキャリア通信設備を活用したマネージドサービスとしてローカル5G環境を提供する。
無線の免許人はNTT Comであるため、ユーザーは無線免許の取得や総務省への届け出などの対応が不要。また、NTTドコモ内に設置した設備の監視保守は、NTTドコモの作業者がキャリア通信設備と共に実施するため、ユーザーが専任の人員を配しなくてよい。ユーザー敷地内の設備はRU/アンテナのみのため、設置スペースは従来比で9割程度削減できるという。
ユーザー拠点のRUとNTTドコモ網のCU/DU/UPFを結ぶフロントホールにはNTT東西のダークファイバーを利用する。そのための回線の敷設は必要になる。申し込みからローカル5Gサービスの提供までに要する期間は標準で8~9カ月を想定している。
合わせて、ローカル5Gから外部ネットワークへの接続サービスを提供する。NTT Comの「Arcstar Universal One」や「Flexible Inter Connect」と組み合わせて提供することで、ユーザーのデータセンターに接続したり、各クラウドサービスやインターネットに接続したりできる。これら全体の構成検討から構築までをNTT Comが一括で請け負う。
NTTコミュニケーションズ / ローカル5G / NTTドコモ / マネージドサービス
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