[市場動向]

セイコーソリューションズとNICT、分散型時刻同期技術「クラスタクロック」の研究成果を発表

0.1ナノ秒レベルの時刻同期精度を実現するデモを実施

2025年10月27日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

セイコーソリューションズは2025年10月27日、分散型時刻同期技術「クラスタクロック」の概念実証における共同研究成果を発表した。2025年10月14日~17日に幕張メッセで開催した「CEATEC 2025」の情報通信研究機構(NICT)ブースで参考展示を行った。

 セイコーソリューションズは2022年から、分散型時刻同期技術「クラスタクロック」を情報通信研究機構(NICT)などと共同で研究している(関連記事セイコーソリューションズ、精度数十ピコ秒レベルの自律分散型時刻同期システムを研究開発)。

 NTP(Network Time Protocol)/PTP(Precision Time Protocol)といった、既存のマスタークロック型の時刻同期システムには、マスタークロックの可用性やPTPの時刻同期精度の限界といった課題がある。この課題を解消する技術としてクラスタクロックの研究開発に取り組んでいる。

 クラスタクロックは、コンピュータの有線モジュールに小型原子時計を搭載し、コンピュータ同士が自律分散型で時刻を同期する仕組みを採用している。複数クロック間で時刻情報を相互補完しながら全体の同期を維持する。ネットワーク断や遅延の変動に強いという特徴がある。

 今回、共同研究の成果となる概念実証機を発表した。2025年10月14日~17日に幕張メッセで開催した「CEATEC 2025」の情報通信研究機構(NICT)ブースで参考展示し、0.1ナノ秒レベルの時刻同期精度を実現するデモンストレーションを行っている(写真1)。

写真1:展示ブースでデモンストレーションした「クラスタクロック」の概念実証機(出典:セイコーソリューションズ)
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