NTTドコモビジネスとダッソー・システムズは2025年12月4日、3D CADの遠隔共同作業の実証実験を行った結果を発表した。遠隔地同士でのCADデータの転送・同期を行う際、LAN接続と同等の性能が得られることを確認した。APN(全光ネットワーク)で拠点間を接続することで、ほぼ遅延のない共同作業が行えるとしている。
NTTドコモビジネス(2025年7月にNTTコミュニケーションズから社名変更)とフランスDassault Systèmes日本法人のダッソー・システムズは、3D CADの遠隔共同作業の実証実験を行い、その結果を発表した。
遠隔地同士でのCADデータの転送・同期を行う際、APN(All-Photonics Network:全光ネットワーク)で拠点間を接続することで、一般的なLAN環境と同等の性能が得られることを確認した。ほぼ遅延のない共同作業が可能だとしている(図1)。
図1:3D CADの遠隔共同作業の概要。2拠点間でデータを同期して共同作業を実施した(出典:NTTドコモビジネス、ダッソー・システムズ)拡大画像表示
実証実験では、NTTドコモビジネスの東京第11データセンター(東京都武蔵野市)と大手町プレイス OPEN HUB Park(東京都千代田区)を「IOWN APN」で接続し、ダッソーの3D CADソフトウェア「3DEXPERIENCE」を使って遠隔共同編集作業がスムーズに行えるかを検証した。
機器/ソフトウェア構成として、武蔵野市側には、3D CADデータを格納する3DEXPERIENCEサーバーと、CADアプリケーションをインストールしたワークステーションを設置。千代田区側には、武蔵野市側と同じCADアプリケーション/ワークステーションを設置した。
千代田区のワークステーションでは、武蔵野市の3DEXPERIENCEサーバーから数千~数万に及ぶ大容量・高精細・複数形式の3D CADデータやPLM(製品ライフサイクル管理)データをダウンロードして作業を行った。
こうして、両拠点の2台のワークステーションで3D CADデータを共同編集する作業を検証。その結果、同じビル内でサーバーとワークステーションをLANで接続した場合と比べて、ほぼ同等の性能で共同作業を行えることを確認した。
また、共同編集に必要なデータ同期時間を測ったところ、APNを使わない従来のインターネット経由の環境と比べて最大で約500%向上し、ほぼ遅延なく同期できることがわかった。同じ空間で作業しているかのようなスムーズな共同作業が可能になったとしている。
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