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「Oracle Exadata Cloud Infrastructure X9M」を発表、X8Mと同一価格でIOPSが87%向上

2022年4月25日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米オラクルが2022年4月20日(米国現地時間)、「Oracle Exadata Cloud Infrastructure X9M」を発表した。データベースサーバー専用機「Oracle Exadata」をパブリッククラウド「Oracle Cloud」から提供するクラウドサービスである。今回、Oracle Exadataを従来世代のX8Mから現行世代のX9Mへとアップグレードし、同一価格でIOPSが87%向上している。

写真1:Oracle Exadata Database Machine X9Mの外観(出典:日本オラクル)写真1:Oracle Exadata Database Machine X9Mの外観(出典:日本オラクル)
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 オラクルの「Oracle Exadata Cloud Infrastructure X9M」(Exadata Cloud X9M)は、データベースサーバー専用機「Oracle Exadata」をクラウドサービス型で利用可能なサービスである。同社のパブリッククラウド「Oracle Cloud」上で提供する。今回、今回、クラウドで提供するOracle Exadataを、従来世代のX8Mから現行世代のX9Mへとアップグレードした。

 前提となるOracle Exadataは、データベースサーバー専用機である。最大の特徴は、ストレージからデータベースサーバーへのデータ転送量を削減するアーキテクチャによって、処理を高速化していること。SQLクエリーを受け付けるフロントのDBサーバークラスタの背後に、検索機能を自前で備えたストレージユニット群を配備し、検索処理を分散する。

 現行世代のOracle Exadata X9M(写真1)では、従来世代のX8Mと同一価格で、オンライントランザクション処理(OLTP)のIOPS(1秒あたりのI/O性能)を87%向上(1秒あたり2760万回)させた(関連記事日本オラクル、DBサーバー新機種「Oracle Exadata X9M」を発表、IOPSを最大87%向上)。より高い性能を、同じ価格で提供することで、従来世代のシステムと比べてコストを削減可能である。

 vCPUはデータベースサーバーあたり4~252個で、データベースサーバーはシステムあたり2~32台。これにより、vCPUは最大8064個になり、X8Mの2.5倍にあたる。ノード間を接続するインターコネクトには、イーサネット上で低遅延・高スループットを実現するRoCE(RDMA over Converged Ethernet)を採用している。

 ストレージは、DIMM型の不揮発性メモリー「Intel Optaneパーシステントメモリー」を採用。データベース容量は、非圧縮時に最大3.1PBで、これはX8Mよりも28%多い。ストレージサーバーは最大64台で、データ分析スループットは最大2880GB/s。I/Oレイテンシは、従来世代と同じ19マイクロ秒未満をうたう。

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