[市場動向]

サプライチェーンの最適化から自動化までを体感、パナソニック コネクトが「カスタマーエクスペリエンスセンター」を刷新

2022年5月25日(水)神 幸葉(IT Leaders編集部)

パナソニック コネクトは2022年5月24日、製造・物流・流通領域の顧客向け展示施設「カスタマーエクスペリエンスセンター」(東京都中央区)をリニューアルしたと発表した。同施設は、顧客の課題解決を図るべく、同社ソリューションやサービスの展示施設として、2019年1月にオープンしたもの。今回のリニューアルによって、近年のサプライチェーン現場の課題に対する最新のアプローチを顧客に届けていくとしている。

顧客の声から展示エリアの体験向上を目指しリニューアル

 パナソニック コネクト(2022年4月にパナソニック システムソリューションズ ジャパンから社名変更)が2019年、東京都中央区銀座の本社ビル内にオープンした「カスタマーエクスペリエンスセンター」。同社の製造・物流・流通領域の顧客に向けて、同社のソリューションやサービスを展示・デモンストレーションする施設である。同社は、「顧客とのインタラクティブなコミュニケーションを通して課題を可視化し、解決を目指す共創の中心的施設」と位置づけている。

 施設は、製造・物流・流通にまつわる注目の動向や事例などを視聴できる「プレゼンテーションエリア」、サプライチェーンをはじめとした顧客の現場課題を再現した「展示エリア」、ミーティングやディスカッションを行える「共創エリア」の3エリアで構成される(写真1)。

写真1:カスタマーエクスペリエンスセンターを構成する3エリア、左からプレゼンテーションエリア、展示エリア、共創エリア(出典:パナソニック コネクト)
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 同社によると、2019年1月に同施設をオープン以降、顧客とディスカッションを重ねる中で、「日本のサプライチェーン現場では、現場の経験則だけでは計画どおりに物流をコントロールできなくなっている。ないしは、できているかわかりにくくなっている」ことに課題意識を強めてきたという。その課題意識を基に、今回のリニューアルでは、展示エリアに重点を置き、顧客のエクスペリエンス(体験)をより向上することに注力したという。

現場最適化ソリューションが応える物流・流通現場の課題

 リニューアル後の展示エリアは、特に顧客がサプライチェーンマネジメントの課題解決を図れるよう、店舗のバックルームや店頭、物流現場などで課題が起こるシーンをリアルに再現。同社が2021年7月に発表した、製造・物流・流通領域のSaaS型業務アプリケーション群「現場最適化ソリューション」における課題解決アプローチ(可視化、標準化、最適化)を体感できるようにした(関連記事パナソニック、製造業の物流・流通を支援するSaaS業務アプリ群「現場最適化ソリューション」 )。

 パナソニック コネクトは、リニューアル後の施設および現場最適化ソリューションを通じて、以下のような課題を解決していくとしている

物流現場の現状・課題とアプローチ

●配送の遅れや不測の事態に備え、常時多めの人員リソースでオペレーション計画が必要
●物流倉庫で配送予定の荷物ピッキング作業において、荷物量や業務量の変動が大きく、カゴ台車に積載する最適な荷物量予測ができない。
●配送トラック台数や積載量のバッファを大きく、高い積載率となるまでトラックが長時間待機/低い積載率のままトラックの台数を増やして配送せざるを得ない。

 同社が提案する課題解決アプローチは次のとおりである(写真2)。 

●積載量可視化:TOF方式3Dセンサーでカゴ台車の積載容積率を可視化し、積載量可視化で荷物量を把握トラックの積載量も可視化し、積載率の改善/配送効率向上につなげる。
●配送計画最適化&動態管理ソリューション:最適な配送計画を作成し、トラックの動態管理で配送支援・実績管理を実施。配送におけるPDCAを回すことで積載率の向上や労務費の削減、CO2排出量の削減につなげる。

写真2:物流現場の課題を解決するアプローチ、左から積載量可視化(実証実験中)、配送計画最適化&動態管理ソリューション(出典:パナソニック コネクト)
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流通現場の現状・課題とアプローチ

●店舗のバックルームや棚の在庫状況をリアルタイムかつ正確に把握できず、欠品による販売機会ロスが発生。店頭の棚にある在庫状況と補充作業時間が合わない。
●現場の経験則による発注で在庫のバッファが生まれ、在庫の過不足が発生。在庫過剰となり、結果的に廃棄ロスなどにつながっている。

 同社が提案する課題解決アプローチは次のとおりである(写真3)。

●棚の可視化ソリューション:カメラによるセンシング、AI画像解析などの技術で、リアルタイムに商品の販売状況を把握、統計データから適切な需要予測する。補充作業の基準を下回ったタイミングでの品出しオペレーションを実現し、在庫/物流コストを最小化する。
●来店客可視化ソリューション:センシングで、店内のエリア別の滞在人数を把握し、何時/どの棚に人が集まっているのかを可視化する。適切なタイミングでの品出し作業を実現し、欠品による販売機会ロスを削減につなげる。

写真3:流通現場の課題を解決するアプローチ、左から棚の可視化ソリューション(開発中)、来店客可視化ソリューション(実証実験中)(出典:パナソニック コネクト)
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●Next:SCMの将来像「オートノマスサプライチェーン」構想とは?

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