テラスカイは2022年7月13日、Salesforce内製化支援SIサービス「内製化支援ソリューション」を発表した。CoEの立ち上げを支援するアドバイザリーサービスを中心に、各種製品・サービスを組み合わせて、Salesforceでシステムを開発する企業の内製化を支援する。販売目標として、2027年度に累計10社、年間関連売上げ5億円を掲げる。
テラスカイの「内製化支援ソリューション」は、Salesforce.comのクラウドサービス群を用いてシステムを開発する企業の内製化を支援するSIサービスである。CoE(Center of Excellence)の立ち上げを支援する「CoEアドバイザリーサービス」を中心に、個々のユーザーの開発方針、体制、スキルレベルに応じて、テラスカイグループの製品・サービスを組み合わせて提案する。
CoEは、社内のさまざまなITプロジェクトから得た知見やベストプラクティスを、他のプロジェクトへと適用する役割を持つ組織を指す。「CoEにより、開発と運用の標準化を図り、運用負荷を低減し、システムの全社展開を促進する」(テラスカイ)。同社のCoEアドバイザリーサービスの事例としてAGCとカインズを挙げている。
支援にあたって、内製化に役立つ開発・運用ツール群として、ノーコード画面開発ツール「SkyVisualEditor」、リリース管理/構成管理ツール「Flosum」、ログデータ分析ツール「Sumo Logic」を提供する。これらを活用することで、Salesforceの開発からリリースにおける品質を担保し、リードタイムを削減し、運用・監視プロセスを整備できるとしている。ツールの提供に加えて、各ツールやSalesforceの技術トレーニングも実施する。
SkyVisualEditorは、Salesforceの画面をノーコードで開発するツール。ドラック&ドロップ操作で、VisualforceページやLightning Componentを生成できる。Salesforceの独自業務アプリケーションの構築や、UIの改善によるSalesforceの定着化に役立つとしている。
Flosumは、Salesforceのリリース管理やCI(継続的インテグレーション)の運用を効率化するツール。システムのリリースやバージョン管理など、開発者・システム担当者にとって負担が大きい作業工数を削減する。
Sumo Logicは、クラウド型のログデータ収集・分析ツールである。「Salesforceを使ったアプリケーションの内製化を目指す企業が増えている。開発をベンダーに任せきるのではなく、パートナー体制で開発を推進し、運用改善は自社で行うなど、DevOps体制の構築や内製化を支援する」(同社)。
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