NECは2022年10月4日、「NEC 顔認証シングルサインオンサービス」を提供開始した。顔認証を活用したシングルサインオン(SSO)サービスである。Azure Active Directory(Azure AD)と連携して動作する。各種クラウドサービスやアプリケーションにログインする際に、顔認証によるSSOが可能になる。価格(税別)は、月額12万円から。別途、生体認証とID連携機能を一体化するシステム基盤サービス「Bio-IDiom Services ID連携」が必要。
NECの「NEC 顔認証シングルサインオンサービス」は、顔認証を活用したシングルサインオン(SSO)サービスである(図1)。Azure Active Directory(Azure AD)と連携して動作する。各種クラウドサービスやアプリケーションにログインする際に、顔認証によるSSOが可能になる。別途、生体認証とID連携機能を一体化するシステム基盤サービス「Bio-IDiom Services ID連携」が必要。
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ID/パスワードの代わりに生体情報(顔認証)を用いてユーザー認証を受けられる。これにより、システムごとにパスワードを覚える煩わしさから解放され、利用者の利便性が高まる。パスワード管理にまつわる運用負荷も減る。求めるセキュリティの強さに応じて、顔認証に加えてデバイス認証(登録済みの端末以外からのアクセスを防止)を組み合わせた2要素認証も選択可能。
同サービスで利用する顔情報は、NECのID連携基盤サービス「Bio-IDiom Services ID連携」で管理する。登録した顔情報は、同システム基盤上で動作する顔認証入退サービスや顔認証決済サービスなどでも利用できる。
「企業内のシステムにおいてもクラウドサービスの利用が拡大し、利用者はシステムごとにID/パスワードを使い分ける必要に迫られている」(NEC)として、こうした経緯から今回、顔認証技術を活用したSSOによってユーザー認証の運用にともなう煩わしさを解消するサービスの提供に至った。