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さくらインターネット、ベアメタルGPUクラウド「高火力 PHY」に高性能版「NVIDIA B200プラン」を追加

2025年8月15日(金)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

さくらインターネットは2025年8月15日、AIシステム向けベアメタルクラウドサービス「高火力 PHY」に、NVIDIA B200 GPUを搭載した高性能版「B200プラン」を追加した。ユーザーは既存のH100/H200プランと合わせて3つのプランから選択できる。

 さくらインターネットの「高火力 PHY(ファイ)」は、生成AIシステムの開発・稼働基盤の用途を想定した、GPU搭載サーバーのベアメタルクラウドサービスである。PCサーバー1台に8基のNVIDIA GPUを搭載して、複数のGPU/サーバー間を広帯域のネットワークで接続し、大規模な並列計算を効率的に実行できる。

 2024年1月に最初の提供として、GPU「NVIDIA H100 80GB」を搭載した「H100プラン」をリリース。2025年6月には「NVIDIA H200 141GB」を搭載した「H200プラン」を追加している(関連記事さくらインターネット、生成AIのニーズに向けてNVIDIA H100 GPUのベアメタルクラウド「高火力 PHY」を発表)。

 今回、より高性能なGPU「NVIDIA B200 180GB」を搭載した「B200プラン」を追加した(写真1)。ユーザーは既存のH100/H200プランと合わせて3つのプランから選択できる。

写真1:ラックに収容されたNVIDIA B200 GPU搭載サーバー(出典:さくらインターネット)
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 H100/H200の前世代「Hopper」アーキテクチャに比して、B200では現行世代の「Blackwell」アーキテクチャを採用している。外部システム接続用のグローバル回線の帯域が従来の最大500Mbit/sから20Gbit/sに向上、大規模モデルの持ち込みや環境の移行を容易にしている。

 さくらインターネットによると、B200プランの追加により、高火力 PHYおよびコンテナ版の「高火力 DOK、VM版の「高火力 VRT」を含めた高火力シリーズ全体の総計算能力が4.81EFLOPS(エクサフロップス)に達したという。今回の計算能力の増強は、2028年3月末までに総計算能力18.9EFLOPSを目指す整備計画の一環となっている(関連記事さくらインターネット、生成AI向けクラウド基盤「高火力」を拡張、2027年内に18.9EFLOPSへ)。

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さくらインターネット / GPU / ベアメタル / 生成AI / HPC / IaaS / NVIDIA

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