富士通は2025年10月10日、Nutanix仮想化基盤ホスティングサービス「Fujitsu Managed Service for New On-Premises」を提供開始した。富士通のデータセンターにユーザー専有型のNutanix仮想化基盤を設置し、月額固定料金で提供する。また、既存の仮想環境から同環境へと移行するサービスも提供開始した。
富士通の「Fujitsu Managed Service for New On-Premises」は、Nutanix仮想化基盤のホスティングサービスである。富士通のデータセンターにユーザー専有型のNutanix仮想化基盤を設置し、月額固定料金で提供する(図1)。

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既存の仮想環境から同環境へと移行するサービス「MCマイグレーション支援サービス for Managed Service」も提供開始した。移行ツール「Nutanix Move」を使って移行する。「Nutanixへの移行支援サービスには需要がある」と、富士通の関根久幸氏(写真1)は指摘する。富士通のNutanix認定技術者も、27人から249人へと約10倍に増やした。
移行支援サービスは、富士通自身のNutanix移行事例から得たノウハウを活用している。
富士通は、同社データセンターで3000社のユーザーに向けて提供していた仮想化基盤を2カ月でNutanixのHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)に移行し、2025年8月30日に移行を完了した。これにより、仮想化基盤の導入コストが以前と比べて30%減り、システム移行後のメンテナンス作業工数も90%減ったという。