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AIが商談をリアルタイムに文字起こし/感情分析する「AmiVoice SalesAgent」─アドバンスト・メディア
2025年11月21日(金)IT Leaders編集部、日川 佳三
アドバンスト・メディアは2025年11月20日、商談支援AIツール「AmiVoice SalesAgent」を発表した。2026年1月下旬にベータ版、同年3月に正式版をリリースする予定。音声認識AIと生成AIを活用して、商談中、リアルタイムに文字起こし、感情解析、参考資料を表示して営業担当者を支援する。加えて、商談後に内容を分析する機能を提供する。
アドバンスト・メディアの「AmiVoice SalesAgent」は、営業担当者が顧客や取引先などと行う商談を、音声認識AIと生成AIで支援するツールである。2026年1月下旬にベータ版、同年3月に正式版をリリースする予定である。
商談中、リアルタイムに文字起こし、感情解析、参考資料を表示して営業担当者を支援する。加えて、商談後に内容を分析する機能を提供する(図1)。
図1:商談を支援するスタンドアロン型AIツール「AmiVoice SalesAgent」の概要(出典:アドバンスト・メディア)拡大画像表示
音声認識AIが、商談中の営業・顧客の会話をリアルタイムでテキスト化し、発話者と発言内容を関連づけて画面に表示する。また、感情解析によって発言内容のポジティブ/ネガティブを判定し、商談の雰囲気や顧客の反応を定量的に測ることができる。
生成AIが、商談内容をリアルタイムに分析し、営業担当者を支援する。「予算」や「決裁権」など重要事項の確認漏れをチェックするほか、商談中に発言があったフレーズ、キーワードに応じて資料をポップアップ表示する。商談中に確認すべき事項をタスクとして抽出・表示する機能も備わっている。
商談終了後の機能として、下記の6項目をAIが分析する。分析結果の中から同時に最大3項目を選択して画面に表示させることができる。
- 商談分析:発話割合や話者交代の頻度、質問数など定量的な指標を基に、担当者・話者ごとの発言傾向を可視化。
- スキル分析:商談に参加した営業担当者の「伝える力」や「聞く力」などのコミュニケーションスキルを評価し、可視化。
- 商談議事録:商談中にリアルタイムでテキスト化した会話内容を全文表示。発話ごとの音声再生やキーワード検索などが可能。
- 商談アシスタント:商談中に「商談アシスタント」とやり取りした内容を履歴として保存し、後から確認可能。
- 概要:商談内容の要約を示し、顧客のニーズなどの把握を支援。
- タスク:商談内容に基づいて抽出されたToDoリストを表示し、次のアクションへのスムーズな移行を支援
音声認識AIによるリアルタイム文字起こしの利用にあたっては、オンプレミス環境で動作するアプリケーションサーバーが必要。生成AI機能はクラウドサービスを利用する。その場合、ユーザーが契約した「Azure OpenAI Service」でも利用できる。
商談の音声を収録するマイクは、1つのマイクで録音するモノラル方式、自身と相手それぞれにマイクを設置するステレオ方式、Microsoft Teamsなど複数音源を活用するマルチ方式から選べる。モノラル方式でも「話者ダイアライゼーション」機能を利用して、文字起こしの中でそれぞれの発話を分離することができる。

































