サーバーワークスは2023年5月15日、SIサービス「DevOps導入支援サービス」を発表した。システムの構築と運用において、市場環境に迅速に対応できるようにする。同社がシステム構築を支援した横河電機や三菱電機の事例で蓄積したノウハウを基に、AWS上にDevOps環境を構築するSIサービスとして提供する。
サーバーワークスの「DevOps導入支援サービス」は、AWS上にDevOps環境を構築し、システムを迅速に開発・改善できるように支援するSIサービスである。同社がシステム構築を支援した横河電機や三菱電機の事例で蓄積したDevOpsのノウハウをもとに、サービスの内容を整備した。
マイクロサービス化によって、持続的なシステム改善を実現するとしている。マイクロサービス化とは、独立した複数の小規模サービスを組み合わせてソフトウェアを構成するアプローチである。AWS Lambdaなどを用いたサーバーレス開発や、Amazon ECSなどのコンテナサービスのノウハウを活用し、マイクロサービス化を支援する。また、運用の自動化を想定した設計・構築を行う。
DevOps導入支援サービスでの具体的な提供内容は、以下のとおり。
- DevOpsを実現するためのAWS環境構築
複数のユーザー事例で蓄積した知識をもとに、個々のユーザーのビジネスおよびシステムにおける特徴や課題を理解する。このうえで、適切なDevOpsを実現するためのAWS環境を構築する - Infrastructure as Codeの導入支援
AWS CloudFormationなどを用いてIaC(Infrastructure as Code)の導入を支援する。インフラの管理を効率化し、環境の再現性を担保する - CI/CDパイプラインの構築支援
AWS CodePipelineなどのクラウドネイティブな技術を利用してCI/CDパイプラインを構築する。ソフトウェアのテストからデプロイまでを自動化し、リリースを迅速化する - アジャイル開発の支援
DevOpsの導入効果を高めるため、サーバーワークスのノウハウを活かしたアジャイル開発を支援する - DevOps 文化および組織体制の取り入れ支援
ユーザーの開発文化や組織体制を考慮した上で、DevOps導入の効果を最大限実感できるかたちで支援する - トレーニング(内製化支援)
AWSを活用するために必要なトレーニングを実施する。ユーザー自身によるDevOpsの実現を支援する
なお、DevOps とは、開発チーム(Dev)と運用チーム(Ops)が密に連携し、高品質かつ迅速なシステム開発・改善を継続的に実施していく開発手法を指す。「従来のシステム開発では、開発チームと運用チームがそれぞれ独立してプロジェクト進行することが一般的だったため、組織の連携が円滑に取れず、開発の効率や品質が低下し、市場のニーズに柔軟に対応できないという問題があった」(同社)