グレープシティは2023年5月31日、JavaScript UIライブラリの新版「Wijmo(ウィジモ)2023J v1」を提供開始した。Webベースの業務アプリケーション画面を開発するためのUI部品を収録したJavaScriptライブラリである。新版では、月々の勤怠を管理する「就業月報アプリ」と、月々の支出データやポイント数などを表示する「モバイルアプリ風」のサンプルを新たに追加した。いずれのサンプルも、Wijmoが収録しているUI部品を組み合わせて開発したもので、ソースコードも入手可能。価格(税込み)は初年度が年額13万2000円、次年度以降は年額5万2800円。
グレープシティの「Wijmo(ウィジモ)」は、Webベースの業務アプリケーション画面を開発するための、JavaScriptライブラリ集である(画面1)。データグリッドやチャートなど、業務画面に必要な各種のUI部品を収録した。軽量JavaScriptライブラリ「jQuery」をベースに開発した(関連記事:グレープシティ、業務画面のJavaScriptライブラリ新版「Wijmo 2022J v2」、勤務シフト表などのサンプルを追加)。
新版の2023J v1では、月々の勤怠を管理する「就業月報アプリ」と、月々の支出データやポイント数などを表示する「モバイルアプリ風」のサンプルを新たに追加した。いずれのサンプルも、Wijmoが収録しているUI部品を組み合わせて開発している。ソースコードも入手して活用可能である。
就業月報サンプルは、月々の勤怠を管理する就業月報アプリケーションである(画面2)。Wijmoの各種コントロールを使用し、日々の勤務データや各種ステータスの表示、セルのインライン編集などの機能を実装している。処理対象月の選択や、グリッドデータのExcel出力も可能である。
モバイルアプリケーション風のサンプルも追加した。電子マネー、ポイント、クーポンの3つのタブで構成する(画面3)。FlexGridやFlexChart、MultiRowといったWijmoの複数のコントロールを使用して、月々の支出データ、現在のポイント数、獲得ポイントの推移、各種バーコードなどを表示する機能を実装している。
カルチャ(表示言語)を動的に変更するメソッドも新たに追加した。通貨やカレンダーの表示形式を、メソッドを呼び出すだけで簡単に切り替えられるようになった(画面4)。
また、Webアプリケーションのフロントエンド画面を開発するためのJavaScriptライブラリの1つである「React」の新版「18」が備えるstrictモードに対応した。strictモードは、アプリケーション内のバグを検知したり、予期せぬ処理などを警告したりする機能である。