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Web分離・無害化クラウドの「Ericom Shield Cloud」でWeb会議を利用可能に─アシスト

Webカメラの映像と音声をクラウド上の仮想デバイスにリダイレクト

2023年8月28日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アシストは2023年8月28日、Web分離・無害化クラウドサービス「Ericom Shield Cloud」のWeb会議オプション「Virtual Meeting Isolation(VMI)」(開発元:米クレイドルポイント)を販売開始した。ZoomやTeamsなどのWeb会議サービスをEricom Shield Cloud環境で利用できるようになる。Webカメラの映像と音声をクラウド上のLinuxコンテナの仮想デバイスにリダイレクトし、クラウド上のWebブラウザを使ってWeb会議に参加する。

 アシストの「Ericom Shield Cloud」は、Web分離・無害化クラウドサービスである。イスラエルのエリコムソフトウェア(Ericom Software)を買収した米クレイドルポイント(Cradlepoint)が開発・提供する製品で、ユーザーがアクセスしたWebページを画像化して返信する手法により、WebサイトやWebアプリケーションの利用に伴うセキュリティ上の脅威を排除する(関連記事アシスト、HTTP要求を画像で返すインターネット分離ソフトのSaaS版「Ericom Shield Cloud」を提供)。

 Webアクセスを仲介するプロキシサーバーとして動作する。Webアクセスを仲介する際に、元々のWebページの内容をWeb描画(レンダリング)済みの無害化した画像ストリームに変換してユーザーのWebブラウザに返す。これにより、Webアクセスを介して不正なコードを実行してしまうようなインシデントを防止する。

 ユーザーがWebサイトやSaaSにアクセスするたびに、クラウドのサーバー上でLinuxコンテナが起動する。コンテナ上では、Chromiumベースの専用Webブラウザを使ってWebページを描画する。このコンテナは1セッションごとに機能を果たしたら削除される。なお、特定のURLについてはInternet Explorer(IE)でも描画でき、ActiveXコントロールを用いたWebサイトコンテンツも利用可能である。

 今回、Ericom Shield Cloud環境でZoomやMicrosoft TeamsなどのWeb会議に参加できるようにするオプション「Virtual Meeting Isolation(VMI)」が加わった(図1)。ユーザーの手元にあるWebカメラの映像と音声を、クラウド上のLinuxコンテナの仮想デバイスにリダイレクトし、コンテナ上のWebブラウザでWeb会議に参加する仕組みである。

図1:Ericom Shield Cloud環境でZoomやTeamsなどのWeb会議に参加できるようにするオプション「Virtual Meeting Isolation(VMI)」の概要(出典:アシスト)
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 価格(税別)は、Ericom Shield Cloudが100~499ユーザーの場合、1ユーザー年額1万9433円。Web会議オプション「Virtual Meeting Isolation」は、1ユーザー3534円。

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アシスト / 無害化 / Web会議システム / インターネット分離 / Webブラウザ / ActiveX / Ericom

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