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アシスト、HTTP要求を画像で返すインターネット分離ソフトのSaaS版「Ericom Shield Cloud」を提供
2021年6月2日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
アシストは2021年6月2日、ユーザーのHTTPリクエストを画像化して処理を返すインターネット分離ソフトウェア「Ericom Shield」(開発元:イスラエルEricom Software)のSaaS版「Ericom Shield Cloud」を発表し、同日に販売を開始した。100ユーザー分を購入する場合の1ユーザーあたりの価格(税別)は、標準版が年額1万7666円、機能制限版が年額3739円となっている。
アシストの「Ericom Shield」(開発元:イスラエルEricom Software)は、ユーザーがアクセスしたWebページを画像化して返信するという手法によって、WebサイトやWebアプリケーションの利用に伴うセキュリティ上の脅威を排除するインターネット分離ソフトウェアである(関連記事:描画済みのWebページ画像をブラウザで表示、アシストがWeb無害化ソフトを発表)。
Webアクセスを仲介するプロキシサーバーとして動作する。Webアクセスを仲介する際に、元々のWebページの内容を、Web描画(レンダリング)済みの無害化した画像ストリームに変換してユーザーのWebブラウザに返す。これにより、Webアクセスを介して不正なコードを実行してしまうようなインシデントを防止する。(図1)。
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ユーザーがWebサイトやSaaSにアクセスするたびに、クラウドのサーバー上でLinuxコンテナが起動する。コンテナ上では、Chromiumベースの専用Webブラウザを使ってWebページを描画(レンダリング)する。特定のURLについてはInternet Explorer(IE)でも描画できる。このため、ActiveXコントロールを用いたWebサイトコンテンツも利用可能である。このコンテナは1セッションごとに機能を果たしたら削除される。
ユーザーが使う手元のWebブラウザへのデータの送出方法は、クラウド上のWebブラウザでレンダリング済みの画像を転送するフレームレンダリングと、ローカルブラウジング体験に近い「クリスタルレンダリング」の2つから選択できる。
オフィス文書ファイルやPDFファイルなどのファイルをWeb経由でダウンロードする際に、これを無害化する機能も備える。他社製のファイル無害化ソフトウェアをOEMとしてバンドルしている。
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