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東京ガス、New Relicのシステム監視で、月間最大300万件処理の受付システムを安定運用

オブザーバビリティの確立でエラーの調査時間が10分の1に

2026年3月11日(水)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

東京ガス(本社:東京都港区)は、月間最大300万件のリクエストを処理する受付システムの安定運用に取り組んでいる。システム監視/オブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を導入し、外部システムとの連携部分を含めてシステム全体をくまなく監視。エラーの調査時間が従来の10分の1に短縮されたという。New Relicが2026年3月10日に発表した。

 東京ガスは、首都圏1都6県を中心に都市ガスや電力を安定供給しているほか、効率的なエネルギー利用を促進する各種サービスを提供している。同社が供給するガス・電気の顧客数(契約延べ件数)は、2026年1月時点で約1300万件に及ぶ。

 同社は、ガス・電気の使用開始・停止の手続きなどをWeb経由で行うための受付システム「TG-WISP(Web Interface Service Platform)」を運用している。一般の生活者に加えて、電話などでリクエストを受け付けるコンタクトセンターのオペレーター約600名も日常的に使用しており、利用者数は1日平均1万2,000名に上る。2月から4月にかけての繁忙期はアクセスが集中し、1日平均の受付数が10万件、月間最大300万件に達するという。

 当初、TG-WISPはオンプレミス環境で動作する100名程度のユーザーを対象とした小規模なシステムだったが、利用者数と機能の拡大に伴い、2022年にインフラをMicrosoft Azureに移行している。

画面1:オブザーバビリティ/システム性能監視ツール「New Relic」の画面例(出典:New Relic)
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 「膨大な利用者を抱え、APIを通じてさまざまな外部システムと連携する同システムにおいて、24時間365日の安定稼働を実現し、ユーザー体験を良好に保つことが求められていた」(同社)。そのため、システム全体をくまなく監視しながら、異常やその兆候をとらえ、問題への速やかな対応を実現する目的で、システム監視/オブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」(画面1)の導入に至った。

 2023年に導入を開始し、外形監視の「New Relic Synthetics」をはじめ、APM(アプリケーション性能監視)やインフラ監視といった機能を段階的に適用。複数のシステムと連携稼働し、エラーのアラートが発生した際にもダッシュボード上で関連システムの全ログを一覧できる。この結果、エラー1件あたりの調査時間が従来の10分の1に短縮されたという。

 東京ガスは、New Relicの導入と並行して、DevOps体制の整備にも取り組んだ。問題発生時には、関係各社の全担当者がWeb会議に集まり、New Relicのデータを参照しながら原因の特定と対応方針の決定を行うことにした。「以前は問題発生から対応方針の決定まで3時間程度を要していたが、現在では30分程度で意思決定できるようになった」(同社)。

 システム全体を監視できる環境が整ったことで、異常や兆候をいち早くとらえ、プロアクティブな対応が可能になったとしている。New Relicの導入により、受付システムへの各リクエストに対する一連の処理を識別する「トレースID」を通じてログを処理の流れとして参照できる。ソースコードを読まなくても処理の前後関係を把握が可能で、通信内容などの実態を確認しながら問題を切り分けられるほか、各処理のリソース消費量も正確に把握できるようになったという。

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