安全靴や作業着を販売するミドリ安全(本社:東京都渋谷区)は2026年3月11日、「新営業ポータル」を稼働させたと発表した。全国211の営業拠点で必要になる情報を一元的に管理することにより、提案の質とスピードを向上させる。システムは、日立製作所とともにSAP Business Technology Platform(BTP)で開発した。
ミドリ安全は、全国に200拠点以上(211拠点)の支社・支店・営業所を展開し、安全靴・作業着をはじめとする安全衛生保護具を直販している。地域に密着した営業拠点を持つことで、顧客先を迅速に訪問し、現場の課題やニーズに即した提案・納品・アフターフォローをワンストップで行っている。
一方、営業活動に必要な情報が、生産管理・在庫管理・見積管理など複数のシステムに分散しており、必要な情報を営業担当者が迅速に取得することが難しかった。顧客先で見積りを求められた場合も、いったん帰社して情報を集めてから見積書を作成・送付するなど、事務処理が負担となっていた。
今回、課題を解決するため、SAP S/4HANAや周辺システムに蓄積したデータを一元管理するアプリケーション「新営業ポータル」をSAP Business Technology Platform(BTP)で開発した。同ポータルにより、商談の場で在庫や納期を確認し、見積りの提示や納期回答をその場で行えるようになった。
また、ベテラン営業担当者の実績やノウハウをポータル上で参照できる仕組みを構築したことにより、経験が浅い営業担当者でも質の高い提案が可能になり、営業活動の属人化も解消した。
開発は日立製作所が支援した。全国から選定したプロジェクトメンバーへのインタビュー調査や営業担当者へのアンケート調査を実施し、現場の声を起点としたデザイン思考で、営業担当者が真に必要とする機能を導出した。その後、プロトタイプ作成、ロールプレイによる受容性検証、PoC(概念実証)を経て、アジャイル開発で構築した。
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