ホームセンター大手のカインズ(本社:埼玉県本庄市)は、ECサイトとオウンドメディアで扱う商品データの整備にAIを活用する実証実験を実施した。商品データ運用基盤「Lazuli PDP」を使い、カテゴリの推定とタグの付与を自動化できるかを検証した。PoCは完了し、対象カテゴリを広げた追加検証に移行している。Lazuliが2026年5月25日に発表した。
カインズは、29都道府県に266店舗を展開するホームセンターチェーンである。同社は、ECサイトとオウンドメディアによる顧客体験の向上に取り組んでおり、個々の顧客に合わせて商品を提案するパーソナライズ施策や、記事コンテンツと商品を連動させたマーケティングを計画している。
一方、これらの施策を実施するためには、前提として商品ごとに属性情報のタグを付与する必要がある。しかし、商品の数が多いことから、人手によるタグ付けは現実的に難しかった。そこで商品データ運用基盤「Lazuli PDP(Product Data Platform)」のAI機能を用い、整備の難易度が高いカテゴリを対象にタグ付けを自動化できるかを検証した。
商品マスターに加え、オウンドメディアの記事コンテンツにも同じ仕組みでタグを付与し、商品と記事コンテンツを共通の軸で横断的に把握できる仕組みを構築した。タグには商品との関連の強さを示すスコアもあわせて付与した。検索結果の並べ替えやレコメンドの優先順位付けに利用しやすくする狙いがある。
PoCで一定の成果を確認したことを受け、現在は対象カテゴリを増やした追加検証に移行している。全社的な本導入も視野に入れる。
Lazuli PDPは、Lazuliが提供する商品データ運用基盤である(関連記事:製品データを活用しやすくAIで整理・加工する「Lazuli PDP」、食品飲料業界向けを追加)。表計算ファイルやPDF、画像などに分散した商品情報を集約し、大規模言語モデル(LLM)を用いて構造化や正規化、タグの付与を自動で実行する。
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