法律相談ポータルサイトの運営などを手がけるアシロ(本社:東京都新宿区)は、業務システム間のデータ連携手段をクラウド型ETLツール「Reckoner」で刷新した。CSVファイルのダウンロードやアップロードといった手作業をなくすなど、データ連携を効率化した。Reckonerを提供するスリーシェイクが2026年7月9日に発表した。
アシロは、弁護士・法律相談ポータルサイト「ベンナビ」シリーズを主軸に、メディアや人事、保険などの事業を展開している。ITシステムは、業務管理システム「kintone」や請求管理システム「請求管理ロボ」など、複数のSaaSを活用している。同社はこれまで、これらのシステムからデータを取得して経理業務向けにCSVを作成するデータ連携基盤を独自に構築して運用してきた。
組織体制の変更を機に、データ連携基盤の運用をインフラエンジニアが引き継いだところ、長大なSQLによる処理が複数存在し、エンジニアでなければ保守が難しい構成だった。毎月多額のランニングコストも発生していた。経理担当者は、複数システムにログインしてCSVをダウンロードし、これを手作業で取り込む作業を毎月こなしていた。
データ基盤を刷新するにあたり、当初はデータウェアハウス(DWH)を核に考えた。ところが、前段として検討したETLツールのReckoner単体でデータの加工・整形まで完結できることが分かったので、DWHを構築することなくデータ連携の仕組みを構築した。
4本のデータ連携フローを構築済みで、一部の業務では運用を切り替えている。4本のうち2本は、kintoneのデータを組み合わせ、フィールド変換や日付変換を経て、経理業務向けに3種類のCSVを自動生成する(図1)。
図1:kintoneデータを変換・加工してCSVを生成するフローのイメージ(出典:スリーシェイク)拡大画像表示
残る2本は、クラウドストレージのAmazon S3へのデータ連携用である。1つはkintoneのデータをそのままS3に格納する。もう1つは請求管理ロボのデータをHTTP API経由で取得し、加工・結合処理を施したうえでS3に格納する(図2)。
図2:Amazon S3にデータを格納するフローのイメージ(出典:スリーシェイク)拡大画像表示
一部業務で運用を切り替えたことで、経理担当者は、請求管理ロボへのログインやCSVのダウンロード、取り込みといった作業が要らなくなった。Reckonerのスケジュール実行機能により、必要なデータを所定の保存先へと自動的に連携する。
アシロは今後、経理業務向けのデータ連携だけでなく、営業やマーケティング、カスタマーサクセスなど各部門に分散するデータを一元的に集約する全社的な基盤を整備する。
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