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パナソニックEW、サプライチェーンリスク管理体制を刷新、有事の影響範囲を迅速に把握

2023年8月31日(木)IT Leaders編集部

パナソニック エレクトリックワークス社(パナソニックEW)は2023年8月30日、同社が提供する電設資材製品を支えるサプライチェーン体制のレジリエンス強化について発表した。富士通のサプライチェーンリスク管理サービスを2021年7月に導入し、それをベースに有事の影響範囲を迅速に把握可能にする独自の運用手法「ES-Resi.(イーエスレジ)」を確立している。

 照明器具、電設資材などを製造・販売するパナソニック エレクトリックワークス社(パナソニックEW)。同社はこれまで、サプライチェーンのリスク管理の仕組みを国内17拠点および海外7拠点の各拠点単位でそれぞれ運用していた。災害など有事に影響を受けた部品や製品、顧客に関する情報を把握し、全社としての対策アクションを立案するまでに時間を要するケースもあった。

 実際、同社は近年、国内の製造工場を中心に住宅用の部材などの生産停止・出荷停止などの影響を受けた。これらの原因の多くは、自社の直接的な被害によるものではなく、部材を供給するサプライヤーの被災によるものだったという。

 「半導体の供給不足や激甚化する自然災害など、予期せぬ事態が常態化している。有事における自社やサプライヤーの調達状況の把握など、事業継続に向けた迅速な対策が急務になっている」(パナソニックEW)。そこで同社は、保有するサプライチェーンの脆弱性への対策強化を重要経営課題として認識し、レジリエンス(強靱性)のある事業継続体制の構築・整備を急務の課題として捉えた。

 課題解決に向けた取り組みとして、同社が提供する電設資材製品を支えるサプライチェーン体制のレジリエンス強化を目的に、富士通が提供するサプライチェーンリスク管理サービスを導入。それをベースに独自のサプライチェーン運用手法「ES-Resi.(イーエスレジ)」を確立し、パナソニックEW全社に展開した。

 経営トップから各拠点の管理者に至るまでタイムリーに情報を把握できるようになり、迅速に対策を打てるようになった。これが電設資材製品の安定的な供給につながり、ディベロッパーやハウスメーカーなど顧客からの信頼性が向上したという。

●Next:独自のサプライチェーン運用手法「ES-Resi.」が可能にすること

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