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テラスカイ、クラウドERP「mitoco ERP」を発表、Salesforce上に財務会計・人事管理機能を実装
2023年9月27日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
テラスカイは2023年9月27日、ERPクラウドサービス「mitoco ERP」を発表した。Salesforce上で財務・管理会計、人事給与、販売管理・在庫管理などの業務機能群を統合して提供する。これまでSalesforce上で提供してきた製品群に、新たに財務・管理会計と人事給与を追加してクラウドERPを構成している。財務会計機能は同年9月29日から提供する。販売目標は2028年までに300社。
テラスカイの「mitoco ERP」は、Salesforceプラットフォームで動作するクラウドERPである。同プラットフォームをデータ基盤にしてマスターデータを共有する複数の業務機能(財務・管理会計、人事給与、販売管理・在庫管理など)を提供する(図1)。
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テラスカイはこれまで、CRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援)などSalesforce自身が提供するSaaSに加え、グループウェアSaaS「mitoco」や勤怠管理SaaS、Salesforceで動作する販売管理/在庫管理SaaS「GLOVIA OM」(開発元:富士通)などを提供・販売してきた。
今回、Salesforce上でデータを共有可能な新たな業務機能として、財務・管理会計と人事給与を追加し、既存の業務機能群と合わせて「mitoco ERP」を構成している。
財務・管理会計の「mitoco 会計」は、財務・管理会計(GL)、債務管理(AP)、債権管理(AR)、固定資産・リース資産管理(FA・LM)、電債管理(ER)、電子帳簿保存法対応オプション(EB)の6機能で構成する(図2)。
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まずは財務・管理会計(GL)機能を2023年9月29日から提供する(画面1)。その後、2024年2月に債務管理(AP)、2024年中旬に債権管理(AR)、2025年に固定資産(FA・LM)、2025年下旬に電子債権(ER)を提供する。
AIチャットボット「みとこん」を備え、財務諸表など標準レポートの出力指示やmitoco会計の使い方に関する質問ができる。ガイダンスによってシステムの導入・利用を支援するデジタルアダプションツールも標準で提供する。2023年10月1日施行のインボイス制度に向け、受領した適格請求書を保存制度の要件に沿って保管・管理する機能も備える。
mitoco 会計の価格(税別)は、システム利用料(Salesforceライセンス込み)が、ベースとなる財務・管理会計機能で月額7万円。これにユーザーライセンスが別途必要。標準の「Standardユーザー」が月額1万円、参照用の「Limitedユーザー」が月額3000円など。