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SAP S/4HANAを補完する、製造業の輸出管理業務を支援する機能─コベルコシステムと日立ソリューションズ
2023年10月11日(水)IT Leaders編集部
コベルコシステムと日立ソリューションズは2023年10月10日、SAP S/4HANAで利用可能な製造業の輸出管理業務を支援する機能を共同で開発すると発表した。コベルコシステムの製造業向けERPテンプレート「HI-KORT(ハイコート)」と日立ソリューションズの「安全保障貿易管理ソリューション」を連携させ、製造業の標準業務フローに安全保障貿易に関する審査・判定業務を付加する。S/4HANAユーザーにおける輸出管理業務の効率化とコンプライアンス/ガバナンスを強化するとしている。
コベルコシステムと日立ソリューションズは、SAP S/4HANAで利用可能な製造業の輸出管理業務を支援する機能を共同で開発する。コベルコシステムの製造業向けERPテンプレート「HI-KORT(ハイコート)」と日立ソリューションズの「安全保障貿易管理ソリューション」を連携させ、製造業の標準業務フローに安全保障貿易に関する審査・判定業務を付加する(図1)。
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両社の導入支援経験や知見を合わせて、S/4HANAユーザーにおける輸出管理業務の効率化とコンプライアンス/ガバナンスを強化するとしている。共同開発の背景として、企業のグローバル化や国際情勢の不安定化、自由貿易協定の複雑化などから、企業のコンプライアンス経営において安全保障貿易管理の重要性が高まっていることを挙げている。
HI-KORTと安全保障貿易管理ソリューションの連携により、S/4HANAにおける製品出荷までの一連のフローと、下記3つの安全保障貿易に関する審査がシームレスにつながるとしている。
- 顧客審査:最新の懸念リストとの定期照合により、顧客の懸念性を審査
- 該非判定:リスト規制やキャッチオール規制などに該当する品目であるかを審査
- 取引審査:取引リスクの高低に応じて設定されたフローを用いて取引を審査