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クラスメソッド、MySQL互換の分散型データベース「TiDB」を販売

2023年11月15日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

クラスメソッドは2023年11月15日、米PingCAPの分散型SQLデータベース「TiDB(タイデービー)」を販売開始した。クラウド版の「TiDB Cloud」をAWS上で販売するとともに、導入支援サービスを提供する。TiDBは、オープンソースの分散型SQLデータベースであり、MySQLとの互換性や水平方向の拡張性を特徴としている。

(2023/11/16 15:40 編集部よりお詫びと訂正)
掲載開始時、第1段落で開発会社の本社(Headquarters)を中国PingCAPとしていましたが米PingCAPの誤りです。お詫びして訂正いたします。

 クラスメソッドが販売を開始した「TiDB(タイデービー)」は、米PingCAP(日本法人:同社名)の分散型リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)である。一部機能を除いてMySQLとの互換性を有し、コードを変更することなく分散型データベースの特徴を生かしたシステムやサービスを開発できるとしている(図1関連記事分散SQLデータベース「TiDB Cloud」に、自然言語からSQLを自動生成する機能)。

図1:TiDBの特徴(出典:PingCAP)
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 クラスメソッドは、AWSを中心にパブリッククラウド関連のITサービスを提供している。今回、TiDBのクラウド版「TiDB Cloud」(PingCAPによるマネージドサービスが含まれる)を販売する。ユーザーは、AWS上でTiDBを利用することでAWSとTiDBの請求が一括となり、コスト管理の面でも利点があるとアピールしている。TiDB Cloudの導入支援サービスも提供する。

 AWSでTiDBを利用するユースケースとして、“NewSQL”としての活用を挙げる。NewSQLは、従来のRDBMSが持つ汎用性やデータの整合性といった長所と、NoSQLの強みであるスケーラビリティ/柔軟性を組み合わせた技術を指す。トランザクション性能を確保したうえで書き込み性能を拡張できるとしている。

 同社はTiDBが適する用途として、大量のデータやトラフィックを処理するアプリケーションを挙げており、金融、決済サービス、EC、コンテンツサービス、ロジスティックスなどの業界やミッションクリティカルシステムでの導入が進んでいるという。全世界で3000社以上、国内ではカプコン、スマレジ、SBペイメントサービスほか50社以上が採用している。

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