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ChatGPTなど生成AIを業務で日常使用する企業が3割を超える─エクサウィザーズ調査

限定導入企業では7割が「ほぼ使われていない」と回答

2023年12月25日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

エクサウィザーズは2023年12月25日、子会社のExa Enterprise AIが自社セミナーの参加者を対象に実施した、生成AIの利用実態アンケート調査の結果を発表した。生成AIを業務で日常的に使用する参加者は31.5%と、前回調査(同年8月末)の20.3%、前々回調査(同年4月末)の7.2%から増加を続けている。一方、対象を限定して導入した企業においては、活用促進策を行わないと約7割でほぼ使われていないことも明らかになった。

 エクサウィザーズ子会社のExa Enterprise AIは、2023年12月12日に開催した生成AIのビジネス活用に関するセミナーに参加した522社・695人を対象に、利用実態アンケート調査を実施した。今回が3回目の調査となる(関連記事生成AIを業務で日常的に使用する企業が急増、全社導入で利用が定着─エクサウィザーズ調査)。

 調査にあたって同社は、「ChatGPT」などの生成AIの利用状況を、レベル1(関心なし)、レベル2(関心はある)、レベル3(試しに利用)、レベル4(時々使用)、レベル5(日常的に使用)の5段階に分類している(図1)。

図1:生成AIの活用状況についてのアンケート結果(出典:Exa Enterprise AI)
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 調査の結果、レベル5の「業務に取り入れて日常的に使用している」と回答した人は31.5%だった。前回調査(同年8月末)の20.3%からは約11ポイント、前々回調査(同年4月末)の7.2%からは約25ポイント上昇している。レベル4の「時々使用している」を合わせると70%を超えており(71.2%)、業務で積極的に利用している層が着実に増えている。

限定導入企業では約7割が「ほぼ使われていない」と回答

 一方、生成AIの導入が進む中で課題となるのが利用の定着である。活用の促進策を実施していない企業に聞いたところ、導入形態で大きな差が出た。希望者や部署などに限定的に導入した企業では約7割(74.5%)が「ほぼ使われていない」と回答している(図2)。

図2:生成AIの活用促進策を行なっていない企業に対する、導入形態と利用率のアンケート結果(出典:Exa Enterprise AI)
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 全社的に導入している企業の場合、「ほぼ使われていない」という回答は37.0%にとどまる。エクサウィザーズは結果を受けて、「まずは全社的に導入することで社内の活用機運を後押しできる。利用機会を幅広く提供することで社内での認知が進み、活用のリテラシーが高い利用者を中心に自発的な利用が進む」と分析している。

 実施する活用促進策について全社導入企業に聞いたところ、複数の促進策を実施することで、半数以上の社員が利用するようになり、ほぼ使われない状態も解消することが分かったという。同社は、施策の具体的な内容として「プロンプトの共有」「部門別ユースケースの作成」「専門部署やプロジェクトの発足」などを挙げている。

●Next:役職別や業種別の利用状況

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