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2024年1月12日(金)IT Leaders編集部

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　南紀白浜エアポート、富士フイルム、NEC、日立製作所の4社は、南紀白浜空港（和歌山県白浜町）の滑走路と周辺空域において、映像解析で落下物やドローンなどを検知する実証実験を開始した。2024年1月11日から2025年3月31日の期間で実施する。

　富士フイルムの遠望カメラ「SXシリーズ」で滑走路と周辺空域を撮影し、NECと日立が映像データを解析して障害物の検知を行う（図1、表1）。

図1：南紀白浜空港で実施する、映像解析による障害物監視実験の概要（出典：南紀白浜エアポート、富士フイルム、NEC、日立製作所）

　南紀白浜空港内に遠望カメラを設置し滑走路と周辺空域を撮影し、その映像データから解析した結果を基に、遠望カメラの効果的な設置場所を選定。滑走路上の落下物や周辺空域のドローンを検知可能かを検証することで、監視業務運用時の課題を洗い出す。将来的には、撮影映像の活用を広げて、付加価値のある効果的・効率的な空港の安全確保を目指す。

　南紀白浜空港では、航空機の安全な離着陸のために滑走路と周辺空域を対象とした障害物の監視業務を行っている。しかし、全長2000m・幅45mの滑走路上で小石サイズの障害物を発見することは難しく、デジタル技術を活用した障害物監視業務の高度化・効率化が求められている。現在は空港職員による1日2回の車両走行点検時に目視で安全を確保しているが、ドローンの監視と同様、広大な空域を監視する手段としては限界があるという。