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イオン、グループ90社1000人で生成AIを活用、店舗運営、商品企画、システム開発など

2024年2月15日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

イオン(本社:千葉県千葉市)は、グループ90社の約1000人で生成AIの利用を開始した。Exa Enterprise AIの生成AIサービス「exaBase 生成AI」を導入して、店舗運営や商品企画、IT開発のコード生成などの用途で活用している。生成AIの情報交換の場として掲示板を設け、プロンプトの共有などを行うほか、レベル別(初級・中級・上級)の勉強会を定期的に開催している。Exa Enterprise AIが2024年2月13日に発表した。

 イオンは、グループ90社の約1000人で、生成AIの利用を開始した。店舗で使う文書の作成、商品企画・アイデア立案、IT開発のコード生成などの用途で活用している。総合スーパー、ディスカウントストア、専門店、ヘルスケア&ウェルネス、金融、機能などグループの全業態で取り組んでいる(図1)。

図1:イオングループにおける生成AIの利用状況(出典:Exa Enterprise AI)
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 利用を促進する取り組みとして、社内ポータルサイト内に情報交換掲示板を設置して、生成AIの技術動向、便利なプロンプト、失敗事例などを情報交換している。実際に、「掲示板で知ったプロンプトが業務に役立った」という報告が複数寄せられているという。

 また、利用者のAIリテラシー向上を目指して、レベル別(初級・中級・上級)の勉強会を定期的に開催している。技術動向やグループ内外の事例を共有するほか、実際に生成AIを使って学ぶ機会を設けている。今後、ハッカソンなどのプログラムを通じて新規ビジネスの創出などにつなげていくとしている。

 エクサウィザーズ子会社のExa Enterprise AIが提供する「exaBase 生成AI」を利用している。Azure OpenAI ServiceのChatGPTを用いた法人向けの生成AIサービスである(画面1、関連記事「exaBase 生成AI」がナレッジへの取り込み/連携を強化、Word/Excel/Boxなどに対応へ)。

画面1:イオングループで導入した生成AIポータル画面(出典:Exa Enterprise AI)
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 イオンでは、社内に蓄積したナレッジを利用して対話・生成を行う手法も視野に入れている。現在、exaBase 生成AIの「データ連機機能」を一部の利用者に絞って提供している。今後、用途や回答の質などの課題を洗い出し、改善を図りつつ進めていく。

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