[新製品・サービス]
ISR、SSOサービス「CloudGate UNO」でパスワードレス認証デバイス「YubiKey」をオプション提供
2024年7月24日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
インターナショナルシステムリサーチ(ISR)は2024年7月24日、クラウド型SSO(シングルサインオン)ゲートウェイ「CloudGate UNO」のオプションとして、パスワードレス認証認証デバイス「YubiKey」のサブスクリプションサービス「YubiKey as a Service」を提供開始した。料金(税込み)はCloudGate UNOが1ユーザー月額440円から、YubiKey as a Serviceが1ユーザー年額11米ドルから。
インターナショナルシステムリサーチ(ISR)の「CloudGate UNO」は、SaaSや任意のWebアプリケーションへのアクセスを仲介するゲートウェイサービスである。複数のクラウドサービスへのログイン認証を簡素化するSSO(シングルサインオン)機能や、IPアドレス/ユーザー/デバイスなどの条件に応じてクラウドサービスへのアクセスを制限する機能を提供する(関連記事:ISR、SSOサービス「CloudGate UNO」全プランでFIDO2パスワードレス認証を利用可能に)。
SSOのためのID連携の仕組みとして、SAML 2.0とOpenID Connectを利用でき、これらに準拠したWebサイトとの間で認証情報をやり取りする。WebのID/パスワード入力フォームにID/パスワードを代理入力する機能も備え、任意のWebサイトにログイン可能である。
認証手段は、ID/パスワードのほか、FIDO2準拠の認証デバイスを使ったパスワードレス認証(パスキー認証)に対応する。パスキー認証では公開鍵暗号方式を用いたチャレンジ&レスポンス型の認証によって、パスワードを入力することなくCloudGate UNOにログインできる。
今回、パスキー認証に使える米Yubico製認証デバイス「YubiKey」を、CloudGate UNOのオプションとして用意した。年額制のサブスクリプションサービス「Yubikey as a Service」として提供する。
YubiKeyオプションについてISRは、「多くの企業がいまだにID/パスワード認証を使っている。パスキー認証の普及を妨げる要因に、導入にかかるコストや手間があり、パスキー認証を身近なものにするためにYubiKey as a Serviceを提供する」としている。

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発表会では、YubiKeyを使った実際の認証手順を説明した(画面1)。ノートPCのUSBポートにYubiKeyを装着してCloudGate UNOのログイン画面にアクセスする。IDを入力し、「Passkey」ボタンを押すと、YubiKeyのタッチ部分が光るので、これをタッチする。Web画面にPINを入力すると、再度YubiKeyのタッチ部分が光り、タッチするとログインが完了する。
料金(税込み)は、CloudGate UNOが1ユーザー月額440円から。YubiKey as a Serviceが1ユーザー年額11米ドルから。2024年10月1日に提供予定のパッケージプラン「MAS(Muro Authentication Shield)」が1ユーザー月額700円から。
MASは、CloudGate UNOまたはユーザー認証手段がパスキー認証専用の「CloudGate MURO」に、YubiKey as a Service、YubiKeyのキッティング(事前登録)サービス(図1)、サポートをセットにしたパッケージである。

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