[調査・レポート]
法対応やペーパーレス化が進み、2023年度の電子請求書受取サービス市場は前年度比82%増─ITR
2024年8月27日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
アイ・ティ・アール(ITR)は2024年8月27日、国内の電子請求書受取サービス市場における規模の推移と予測を発表した。2023年度の売上金額は前年度比82.0%増の190億円だった。2024年度も同55.7%増と高い伸びを見込む。2023~2028年度のCAGR(年平均成長率)は22.5%で、2028年度には525億円に達すると予測している。
アイ・ティ・アール(ITR)は、国内の電子請求書受取サービス市場における規模の推移と予測を発表した。2023年度の売上金額は前年度比82.0%増の190億円だった。2024年度も同55.7%増と高い伸びを見込む。2023~2028年度のCAGR(年平均成長率)は22.5%で、2028年度には525億円に達すると予測している(図1)。
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ITRによると、インボイス制度や改正電子帳簿保存法への対応、請求書データの会計システムへの入力、仕訳データの作成、ペーパーレス化の推進などの需要によって市場は好調に推移し、参入ベンダーも増えているという。
「請求書の電子化では発行サービスの市場が先行して形成されたが、2021年度以降は後発の受取サービス市場がより高い伸び率で成長し続けている。ペーパーレス化は請求書発行/受取に共通する目的だが、受取サービスでは、会計システムへの手入力を自動入力に移行するニーズが高い。今後も生成AIの活用によって自動入力の精度向上が見込まれることから、同サービスへの期待はさらに高まる」(同社プリンシパル・アナリストの三浦竜樹氏)
今回の発表は、市場調査レポート「ITR Market View:ECサイト構築/CMS/SMS送信サービス/電子請求書サービス/電子契約サービス市場2024」に基づく。同レポートは、ECサイト構築、CMS、SMS送信サービス、電子請求書発行サービス、電子請求書受取サービス、電子契約サービスの全6分野を対象に、国内63ベンダーへの調査から、2022~2023年度売上実績および2028年度までの売上予測を掲載している。