東京ガスiネット(本社:東京都港区)は、東京ガスグループ従業員の業務標準化・集約と業務プロセスのパフォーマンス可視化、それに伴う生産性向上を目的に、ServiceNow Japanの「ServiceNow HR サービスデリバリ(HRSD)」を採用した。IT Service Management(ITSM)および同IT Operations Management(ITOM)に続いてのServiceNowサービス群採用となる。ServiceNow Japanが2024年12月10日に発表した。
東京ガスグループのシステムインテグレーターである東京ガスiネットは、東京ガスグループが従業員と業務担当者双方の業務量削減と従業員体験(EX)向上の取り組みを進める中で、ServiceNow Japanの「ServiceNow HR サービスデリバリ(HRSD)」(画面1)を採用し、2024年3月に構築を開始した。
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HRSDにより、情報取得、問い合わせ、申請手続き、依頼対応といった一連のHRサービスの流れをセルフエントリー型で実施可能なポータルサイトを整備する。これにより、東京ガスグループ従業員の業務標準化・集約と業務プロセスのパフォーマンス可視化、それに伴う生産性向上を図る。
東京ガスiネットでは、継続的な改善や利便性向上を図るうえで、従業員との意思疎通が必要不可欠であることを意識してプロジェクトに取り組んでいる。特に、担当者(人)によるサポート体制の維持は困難であることから、全従業員とともにプロジェクトの目的や意義を考え、理解を深めながらデジタル環境を築いていくとしている。
従業員向け新ポータルサイトが目指す方向性として以下を挙げている。
- 従業員が求める情報を簡単に取得可能な操作性
- 問い合わせに対する自動回答率の高さと、自己解決が困難な場合のサポート体制の両立
- 円滑な業務遂行を促進する、業務に応じてパーソナライズしたタスク管理・自動リマインド機能
- 従業員と業務担当者双方における業務量の軽減
以前の取り組みでは、2020年に東京ガスグループにおけるシステム構成の可視化と一元管理、IT運用の高度化・自動化のための手段として、ServiceNowのITサービス管理(ITSM)とITオペレーション管理(ITOM)を導入している。
ServiceNowがもたらすメリットについて東京ガスiネットは、「サイロ化しがちなシステムを連携させ、効率的に機能させることが可能。今回採用したHRSDも、すでに稼働しているITSM/ITOMも、当初見込んだ使い方よりも広範な領域で活用できるのではないかと考えている」と説明している。