[市場動向]
富士通、攻撃や防御など異なるスキルを持つAIエージェントが協調動作するセキュリティ技術を開発
2024年12月12日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
富士通は2024年12月12日、説明会を開き、最近の技術開発の取り組みを紹介した。生成AI領域では、攻撃や防御など異なるスキルを持つAIエージェントを協調動作させる「マルチAIエージェントセキュリティ」、工場の安全規則などの情報から長時間の映像を高精度に解析可能な「映像解析型AIエージェント」などをデモンストレーションを交えて示した。
富士通が最近の技術開発の取り組みを紹介した。生成AI領域では、攻撃や防御など異なるスキルを持つAIエージェントを協調動作させる「マルチAIエージェントセキュリティ」、工場の安全規則などの情報から長時間の映像を高精度に解析可能な「映像解析型AIエージェント」などを、デモンストレーションを交えて示している。
攻撃と防御のAIエージェントが協調動作、プロアクティブなセキュリティを可能に
「マルチAIエージェントセキュリティ」は、以下の「攻撃」「防御」「テスト」をそれぞれ担う複数のAIエージェントを協調動作させてプロアクティブなセキュリティ能力を高める技術。異なるスキルを持つAIエージェント間の共創的・敵対的学習により、複雑で未知な問題に対処できるようにする(図1)。
- 攻撃AIエージェント:脆弱性を有するTシステムを侵害する攻撃シナリオを作成する「TTP(Tactics, Techniques, and Procedures)類推エンジン」を実装
- 防御AIエージェント:企業のリスクプロファイルに基づいた防御策を提案
- テストAIエージェント:本番環境システムから検証用仮想環境「サイバーツイン」を自動構築し、防御策の影響を分析
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●Next:「映像解析型AIエージェント」がルール違反の行動を検出
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