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マクニカが業務プロセスの自動化を市民開発で推進、年間3500時間の業務効率化へ

2025年1月17日(金)IT Leaders編集部

マクニカ(本社:神奈川県横浜市)は、自社における業務プロセス全体の自動化・最適化に取り組んでいる。2023年12月にRPAソフトウェア「UiPath Platform」を全社導入し、保守契約管理システムのテストプロセス自動化で、年間160時間の業務削減効果を確認したという。今後、市民開発による業務効率化を進めて、全社で年間3500時間の業務削減を目指す。UiPathが2025年1月16日に発表した。

 マクニカは、半導体とサイバーセキュリティをコアとする技術商社である。自社における業務プロセス全体の自動化・最適化(ハイパーオートメーション)を図るべく、2023年12月にRPAソフトウェア/自動化プラットフォームの「UiPath Platform」(図1)を全社導入し、市民開発を促しながら取り組みを進めている(図2)。

図1:「UiPath Platform」の全体像(出典:UiPath)
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図2:マクニカが取り組む、自社における業務プロセス全体の自動化・最適化(出典:マクニカ)
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 同社のIT部門は、急速な事業変化への対応や国内の基幹業務システムのグローバル展開などに取り組むにあたって、テスト工程を自動化する仕組みが不可欠としてUiPathを活用している。

 保守契約管理システムでは、基本機能の動作に意図しない問題の有無を確かめるためのテストを自動化し、年間で160時間の業務削減効果を得た。人的リソースを増やさずに全機能を網羅したテストが可能になり、システムの品質向上を図っている。

 CRMにおいては、週末に実施されるメーカーの製品アップデートを受けた自社システムの動作確認テストを自動化。週末にテストを実行し、週明けにはテスト結果に基づいたリカバリ対応に着手できるようになり、タイムリーなエラー検知が可能になったという。今後、CRMと社内システムの自動化を進めることで、年間1000時間の創出を見込む。

 現在、市民開発のかたちで全社にプロセス自動化の取り組みを広げている。注文書や納品書といった非構造化データの取り扱いを自動化するため、「UiPath Document Understanding」の導入を決定。非構造化データをAIが読み込み、Excelへの入力内容をRPAで処理し、既存の紙文書ベースの業務/ワークフローを自動化していく。また、2026年には「RISE with SAP」によるクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」への移行を予定しており、ERPとの連携も図る計画という。

 UiPath Platformの導入後、従業員56人が市民開発の研修を受けている。今後、これまで自動化が進んでいないコーポレート部門において研修を行い、市民開発による業務効率化を全社に促していく。マクニカは、取り組みによって全社で年間3500時間の創出を見込んでいる。

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