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すかいらーくHD、前橋工場で紙帳票のペーパーレスを推進、年間3~4万枚の紙を削減へ

2025年2月17日(月)IT Leaders編集部

すかいらーくホールディングス(本社:東京都武蔵野市)は、同社外食チェーンのセントラルキッチンを担う前橋工場で帳票類のペーパーレスを推進している。2024年に現場管理のための帳票類をノーコードでアプリ化する「カミナシ レポート」を導入し、年間3~4万枚に及ぶ紙帳票の70%をデジタル化する見込みという。カミナシが2025年2月14日に発表した。

 すかいらーくホールディングスは、「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」などのレストランチェーンを国内外約3000店舗に展開している。そのセントラルキッチンを担う前橋工場(群馬県前橋市)は、約260人の従業員を擁して月間100万枚以上のピザを製造する旗艦工場として日夜操業を続けている(写真1)。

写真1:すかいらーくホールディングスの前橋工場で電子帳票に記入している様子(出典:カミナシ)
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 同工場ではこれまで、製造設備の点検記録や品質管理などを紙の帳票で管理していたが、アナログな作業が業務効率化の障壁になっていたという。そこで、紙帳票のペーパーレスに動いた。

 2024年に、現場管理のための帳票類をノーコードでアプリ化する「カミナシ レポート」を導入した。手書き情報のデータ化から集計、報告など、紙やExcelで行っていた作業を電子帳票アプリにして行える(図1)。

図1:「カミナシ レポート」による紙帳票のデジタル化のイメージ(出典:カミナシ)
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 前橋工場は、製造工程におけるデイワーク、始終業点検、品質保証カードなど、複数の帳票をカミナシ レポートで電子帳票アプリ化。導入から3カ月で、月間約200枚の紙帳票を削減し、印刷や保管などの業務を撤廃している。年間で3~4万枚に及ぶ紙帳票の70%をデジタル化する見込みという。

 例えば、工程ごとの品質管理結果を記録する品質保証カードは1時間に1回記録する必要があるが、アプリ化により、定期的な記入と終業後の記録チェックを共に簡略化したうえ、作業の正確性が増したという。

 アプリ作成にあたっては、画面設計をシンプルにすることで、従業員の年齢・国籍を問わずに操作できるように心がけたという。現場のフィードバックを得ながら、画面のレイアウトや設問の調整を重ね、タブレットの操作に不慣れな従業員にも使いやすい環境を実現している。

 すかいらーくHDは、前橋工場での事例を踏まえて、グループの他工場への展開を計画している。品質保証カードをはじめ共通仕様部分のデジタル化を進めて、グループ全体のモデルケースとしての確立を目指すという。

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