マクニカとフレクトは2025年2月21日、SIサービス「顧客データ活用ソリューション」を提供開始すると発表した。ID管理ツール「Auth0」とデータウェアハウス「Databricks」を用いて顧客データ基盤(CDP)を構築したうえで、顧客データを最大限に活用するための課題整理から顧客IDとデータの統合、可視化までを一貫して支援する。
マクニカとフレクトの「顧客データ活用ソリューション」は、顧客データ基盤(CDP)の構築およびその活用を支援するSIサービスである。顧客定着率の増加やLTV(顧客生涯価値)の向上を目指す企業に向けて提供する(図1)。
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マクニカとフレクトの支援の下で、Okta Japanのクラウド型ID管理(IDaaS)の「Auth0」と、データブリックス・ジャパンのデータウェアハウス(DWH)「Databricks」で顧客データ基盤を構築する。以下の流れでSIサービスを提供する。
- アセスメント:フレクトが企業の現状を評価し、データとID統合のための計画を策定する。
- 製品提供:マクニカがAuth0とDatabricksの導入に向けた必要機能の確認など、製品のトータルコーディネートを実施する。
- 実装支援:フレクトがマクニカと共に、周辺システムの連携を含め、Auth0およびDatabricksによる顧客データ基盤を実装する。
- 提供・アフターサポート:マクニカが同サービスの提供、各製品の保守サポートを行い、企業の実運用を支援する。
「スマートフォンなどの進展・普及によって顧客の行動が多様化する中、企業は多様化したニーズを汲み取って顧客体験を高め、他社との差異化を図っている。その際、顧客データをいかに活用するかが重要で、データ分析から顧客の特性を見極め、個々に合わせたサービスを提供することが事業拡大につながる」(両社)
両社は、ユーザー企業が実際に顧客データを活用する段で、「顧客に提供するサービスごとにデータの形や保管場所が異なる」「IDがバラバラで顧客データの紐づけが正しくなされない」などの理由から顧客データの統合・分析が行えず、顧客データ活用を始められないケースが少なくないと指摘。そうした企業に向け、SIサービスの提供に至ったという。