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NRI、レガシーシステムの現行可視化・影響分析サービスを提供

構築経験とAIを用いてレガシーモダナイゼーション計画を支援

2025年3月12日(水)IT Leaders編集部

野村総合研究所(NRI)は2025年3月11日、ITコンサルティングサービス「現行可視化・影響分析サービス」を提供開始した。NRIのシステム構築ノウハウとAIを用いて現行システムの全体構造を可視化し、システムの変更が及ぼす影響を調査・分析することで、効率的・効果的なレガシーモダナイゼーション計画を支援する。

 NRIの「現行可視化・影響分析サービス」は、NRIのシステム構築ノウハウとAIを用いてレガシーシステムの全体構造を可視化して、システムの変更が及ぼす影響を調査・分析するITコンサルティングサービスである。効率的・効果的なレガシーモダナイゼーション計画を支援する(図1)。

図1:モダナイゼーションの全体像と、現行可視化・影響分析サービスの対応範囲(出典:野村総合研究所)
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 現行可視化のプロセスで、レガシーシステムの全体像を明確にし、機能やデータフローを具体的に把握する。「多くの企業では現行システムに技術的負債が蓄積し、複雑かつ不透明な部分が残る。システムの設計書においては不完全なドキュメントのほか、手書きやExcel、Wordなどファイル形式の混在も見られ、可視化の難易度が高まっている」(NRI)という実態に対処する

 NRIは、現行可視化のポイントとして、システムの「リドキュメント」を挙げている。リドキュメントは、既存の設計書やコード、マニュアルから必要な情報を抽出し、新規システムでも活用可能な資料に再構築すること。サービスでは、AIを活用してリドキュメントを実行し、システム全体のデータフローを迅速かつ正確に把握できる状態にしたうえで、モダナイゼーション計画の土台を提供するとしている。

図2:「現行可視化・影響分析サービス」のアウトプットイメージ(出典:野村総合研究所)
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 AIの活用により、大規模・複雑なシステムのデータフローを効率的に把握できるようにして、モダナイゼーション計画の品質を向上させるとしている。また、AIによるリドキュメントによって、手動で作成するより高品質なドキュメント類の標準化・構造化がなされるという。

 一方、影響分析のプロセスでは、システムの変更が与える影響を解析し、変更箇所やシステム間の結合度合いを評価する。サービスでは、システム資産の関連性を可視化し、変更の影響範囲やシステム間の結合度を示す影響分析ツールを提供する。影響範囲を迅速に特定し、正確な工数見積もりがなされると共に、システム変更による不具合・障害の発生リスクを抑えるとしている。

 NRIは、現行可視化・影響分析サービスをはじめ、「AI再構築」「AIテスト・移行」など、AIを駆使したモダナイゼーション支援サービスの拡充に取り組んでいる。2025年度上半期内に、AIを用いた開発支援、画面テストのサービス/ツールの提供を予定している。

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