富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は2025年4月7日、文書管理ソフトウェアの新版「DocuWorks 10」を発表した。同年4月14日から提供する。新版では、PDF文書の取り扱い機能を強化し、Wordなどのオフィス文書やスキャン文書を取り込む際に、従来のDocuWorks文書への変換だけでなく、PDF文書に変換して取り込めるようにした。価格(税別)は、買い取りの場合、2万5000円(1ライセンス)から。サブスクリプションは月額900円(1ユーザー)から。
富士フイルムBIの「DocuWorks」は、文書管理ソフトウェアである。文書を閲覧するための、PC上で再現した電子の机(DocuWorks Desk)と、この机上に並べたDocuWorks文書を紙のように編集・加工するツール(DocuWorks Viewer)で構成する。文書の一覧表示、付箋の貼り付けといった、紙文書に対して行う直感的な操作を、電子文書に対しても行える(関連記事:富士フイルムBI、文書管理クラウドサービス「DocuWorks Cloud」を提供)。
新版では、PDF文書の取り扱い機能を強化し、DocuWorks形式の代わりにPDF形式を使えるようにした(図1)。例えば、Wordなどの複数のオフィス文書やスキャン文書をDocuWorks Deskに取り込む際、PDF文書に変換して取り込めるようにした。また、DocuWorks Desk上で、Wordなどの複数のオフィス文書やスキャン文書をPDF文書として束ねて管理できるようにした。

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DocuWorks文書同士やPDF文書同士の2つの文書を比較し、文書を更新した際の修正箇所を差分として自動抽出して表示する機能を追加した(画面1)。

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DocuWorks Desk上での文書の閲覧性を高める機能として、従来のサムネール表示とリスト表示に加え、新たに「グリッド表示」を追加した。画面上のスペースを最大限に活用し、効率的に文書ファイルを配置できるようにした(画面2)。

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DocuWorks Deskの画面下のタブ上に「FAX送信状をDW(DocuWorks)に変換」や「送信済みスタンプ捺印」といった作業アイコンを配置する機能「お仕事バー」も強化し、「開始」と「終了」ボタンを追加した。「開始」ボタンを押すことで「お仕事バー」に配置した複数の作業アイコンを連続実行できるようにした(画面3)。

例えば、設定した期間内に更新した文書を選択する「ファイル名の一括選択」、ファイル名の先頭に日付をつけるという規則に基づいてファイル名を変更する「ファイル名の一括変更」、バインダーにまとめる「バインダーに取り込み」、といった一連の作業を連続で行える。
価格(税別)は、買い取りの場合、2万5000円(1ライセンス)から。サブスクリプションは月額900円(1ユーザー)から(表1)。
商品名 | ライセンス数 | 価格(税別) |
---|---|---|
DocuWorks 10ライセンス認証版 | 1ライセンス | 2万5000円 |
5ライセンス | 12万2000円 | |
10ライセンス | 23万8000円 | |
20ライセンス | 45万5000円 | |
DocuWorks 10ボリュームライセンス版 | 50ライセンス | 107万5000円 |
100ライセンス | 208万円 | |
300ライセンス | 520万円 | |
500ライセンス | 833万円 | |
1000ライセンス | 1580万円 |