エンドツーエンドのオブザーバビリティ(可観測性)を標榜するアプリケーション性能監視(APM)ベンダーの米Dynatrace。同社日本法人は2025年5月21日に事業戦略発表会を開き、グローバルで650億ドル規模と言われるオブザーバビリティ市場における同社の戦略と、IT環境のガラパゴス化が問題視されている日本企業に向けた製品提供・支援体制について説明した。
オブザーバビリティが今日のIT環境の諸問題を解決する
クラウドネイティブやマイクロサービス/コンテナ技術の浸透、扱うデータ量の増加などにより、今日のITシステムは複雑性が極まり、かつ動的に変化し続けている。従来の人手による監視やトラブルシューティングではもはや追いつかず、IT部門のアプリケーション/システム運用管理を担う担当者から悲鳴が上がっている。
米Dynatrace(ダイナトレース)でCEOを務めるリック・マコーネル(Rick McConnell)氏(写真1)は、今の状況を次のように説明した。「データが爆発的に増加した現在、IT環境を手動で管理し問題を見つけることは、干し草の山から針を探すようなものだ。IT部門の業務効率は低下し、迅速なトラブルシューティングもままならず、アプリケーションを最適な状態で稼働されるのが困難になっている」。
写真1:米Dynatrace CEOのリック・マコーネル氏これらの問題解決を図るのが、アプリケーションやシステムの運用管理におけるエンドツーエンドのオブザーバビリティ(Observability:可観測性)である──というのがDynatraceが掲げるビジョンだ。マコーネル氏によると同市場は、グローバルで650億米ドル(約9兆4500億円)という一大マーケットに成長しているという。
同社が提供している、AI駆動/自律型のオブザーバビリティプラットフォームは、これまでソフトウェアのインシデント数削減、平均修復時間(MTTR)短縮など技術的な分析を主目的に利用されてきたが、近年はそれに留まらず、「ビジネスオブザーバビリティ」のための活用も増えているという。
「Dynatraceの価値は、単にソフトウェアの運用を維持するだけでなく、事業全体の運営で得る利益を最適化する方向へと拡大している。企業が抱えるシステムの複雑さをビジネスチャンスに変えられるよう、ビジネス状況への精緻な把握・理解を支援していく」(マコーネル氏)
●Next:AI駆動のオブザーバビリティプラットフォームとは?
会員登録(無料)が必要です
- 1
- 2
- 3
- 次へ >
- 業務システム 2027年4月強制適用へ待ったなし、施行迫る「新リース会計基準」対応の勘所【IT Leaders特別編集版】
- 生成AI/AIエージェント 成否のカギは「データ基盤」に─生成AI時代のデータマネジメント【IT Leaders特別編集号】
- フィジカルAI AI/ロボット─Society 5.0に向けた社会実装が広がる【DIGITAL X/IT Leaders特別編集号】
- メールセキュリティ 導入のみならず運用時の“ポリシー上げ”が肝心[DMARC導入&運用の極意]【IT Leaders特別編集号】
- ゼロトラスト戦略 ランサムウェア、AI詐欺…最新脅威に抗するデジタル免疫力を![前提のゼロトラスト、不断のサイバーハイジーン]【IT Leaders特別編集号】
-
VDIの導入コストを抑制! コストコンシャスなエンタープライズクラスの仮想デスクトップ「Parallels RAS」とは
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-





