システム性能監視ツール「New Relic」を提供するNew Relicは2026年3月12日、日本データセンター「東京リージョン」の開設を発表した。2026年7月から利用可能になる。日本のユーザーは、システム監視データを国内に保存できるようになる。米国と欧州に次ぐ3カ所めにあたり、アジア太平洋地域では初となる。同日、システム障害を検知して自動復旧するAIエージェントなど、AIを活用した新機能群も発表した。
New Relic(ニューレリック)は、オブザーバビリティ(可観測性)/システム性能監視クラウドサービス「New Relic」を提供している。監視対象のシステムやアプリケーションからデータを収集・蓄積して可視化する。メトリクスなどの監視データのほか、外部システムが出力したログデータも取り込んで分析対象にできる(関連記事:システム性能監視の「New Relic」、インシデントの調査から対策提案までAIエージェントが行う新機能)。
2026年7月には、日本国内にデータセンター「東京リージョン」を開設する。日本のユーザーは、システム監視データを国内に保存し、国内で処理できるようになる。データに関する国内の規制要件をクリアすることで、対象となるユーザーや用途が広がる。また、距離が近い場所にデータを置くことで、ネットワーク遅延も減り、迅速にデータを抽出・分析できるようになる。New Relicにとって日本のデータセンターは米国と欧州に次ぐ3カ所めにあたり、アジア太平洋地域では初となる。
説明会では、新機能も複数発表した。例えば、「New Relic Lens」を使うと、New Relicのデータベースに取り込んでいないデータを直接分析できる。例えば、Salesforceで管理している顧客データを見に行き、これをNew Relicで管理しているユーザーの行動データと関連付けて分析する、といった使い方ができる(図1)。同機能は限定プレビューとして公開している。
図1:New Relicのデータベースに取り込むことなく外部データを直接分析する機能「New Relic Lens」の概要(出典:New Relic)拡大画像表示
このほかにも、AIを活用した新機能群を発表した(図2)。「Performance Risks Inbox」は、システム性能監視データからリスクを自動で検出して修正案まで提示する。「Intelligent RCA」は、アラートの原因を自動で特定する。「Agentic Platform」は、アラートへの一次対応など目的に合わせたAIエージェントをノーコードで作成するツールである。
図2:New Relicに追加した、AIを活用した新機能群(出典:New Relic)拡大画像表示
「SRE Agent」はSRE(サイト信頼性エンジニアリング)用途のAIエージェントである(図3)。アラートをトリガーに、システム性能監視データにアクセスして初動調査を実行し、システム管理者との対話を通じて原因と修正案を提示する。他のAIエージェントなどと連携してシステム運用のアクションまで実行する。同機能はパブリックプレビューとして公開している。
図3:アラートをトリガーに原因調査・修正案提示・システム運用アクションまで実行する「SRE Agent」の概要(出典:New Relic)拡大画像表示
「Workflow Automation」は、システム運用管理タスクを条件に応じて自動で実行する機能である(図4)。AWS上で動いているサービスの再起動やSlackへの通知など、各種のアクションを実行できる。承認プロセスも組み込める。同機能は一般提供を開始済み。
図4:システム運用管理タスクを自動で実行する「Workflow Automation」の概要(出典:New Relic)拡大画像表示
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