[事例ニュース]
鉄筋工事の湧田鉄筋、AIを使った安全教育を毎日実施、事故ゼロを継続
2026年3月18日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
鉄筋工事を手がける湧田鉄筋(本社:東京都墨田区)は、大林組JV(共同企業体)の現場で、安全管理にAIを利用している。毎朝のKY活動後に、当日の作業とマッチする災害事例をAIで選定し、現場監督が重要点を説明している。安全意識を高めることで、安全AI導入後は事故ゼロを継続している。AIツールを提供したMetaMoJiが2026年3月18日に発表した。
鉄筋工事を手がける湧田鉄筋は従来、月に1回のペースで、過去の事故事例やテキストを用いた安全教育を実施していた。しかし、月1回の頻度では内容を忘れがちで、安全管理への理解を深めにくかった。また、外国人スタッフが多く、日本語での説明が十分に伝わっているか確認しづらかった。
こうした中、建設現場向けのメモ帳アプリケーション「eYACHO」と、eYACHOを通じて利用可能な災害発生リスク予測AI「安全AIソリューション(安全AI)」を、大林組JV(共同企業体)の現場に導入した(図1)。安全AI導入後は、事故ゼロを継続している。
図1:「安全AIソリューション」の概要(出典:MetaMoji)拡大画像表示
安全AIは、過去の労災事例・法令・リスク管理マニュアルなどを体系化した「リスク予測知識データベース」を基に、作業内容に応じた災害リスクと対策案を提示する(関連記事:建設現場の安全管理チェックリストをAIで自動生成─MetaMoJiが大林組らと共同開発)。
現在の運用は、以下の通りである。毎朝の現地KY(危険予知)活動が終わった後、担当スタッフが安全AIを使って、その日の作業内容に関連する過去の災害事例を5~10分で選定する。選んだ事例を印刷して配布し、現場監督が重要点を口頭で説明する。eYACHO上での共有も可能だが、スマートフォンの画面より紙のほうが読みやすいため印刷している。
災害事例の選定は6人の管理スタッフが交代で担当している。KY用紙の作成も含めた準備時間は30分以内に収まる。スタッフ全員が交代で行うことによって、安全管理を担う職員自身のスキルも向上する。
災害事例に出てくる人と年齢が近いスタッフを指名して「あなたならどうする?」と聞くこともルーチン化している。回答を導き出すトレーニングを繰り返すことで、安全に対する意識を高めている。
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