[新製品・サービス]
自然文で生成AIアプリを作成できる「ELYZA Works」、Excelの集計・分析や資料生成も可能に
2026年4月23日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ELYZAは2026年4月22日、生成AIアプリケーション開発・利用クラウドサービス「ELYZA Works」の新機能「公式AIエージェント」を発表した。Excelファイルの計算・集計など、大規模言語モデル(LLM)では難しかった処理をこなせるようになる。ユーザーが求める処理をそのままLLMにやらせるのではなく、処理を実行するプログラムをLLMに生成させ、プログラムを実行して結果を得るというアプローチをとる。
ELYZA(イライザ)の「ELYZA Works」は、生成AIを用いるアプリケーションを自然文の指示によって開発可能なクラウドサービスである(関連記事:ELYZA、自然文の指示で生成AIアプリを開発できる「ELYZA Works」をリリース)。特定の問い合わせに自動で対応するボットのような、AIを活用して業務を処理するアプリケーションを、現場の社員みずから開発者に依頼することなく開発して利用できる。
図1:「ELYZA Works」の新機能「公式AIエージェント」の概要。処理を実行するプログラムをLLMに生成させるアプローチをとる(出典:ELYZA)拡大画像表示
これまでのELYZA Worksは、Excelファイルの内容を計算・集計するといった正確さが要求される複雑な処理も、大規模言語モデル(LLM)による推測によって行っていた。今回追加した「公式AIエージェント」機能は、ユーザーが自然言語で指示した依頼をそのままLLMにやらせるのではなく、処理を実行するプログラムをLLMで生成し、プログラムを実行して結果を得るというアプローチをとる(図1)。必要に応じてWeb検索と組み合わせながら処理を進め、結果はExcel、PowerPoint、Word、PDF、CSVファイルなどの形式で出力する。
従来は手作業で行っていた一連の業務プロセスを、AIが一貫して実行する。ELYZA Worksのユーザー事例では、これまで目視で100時間以上の工数をかけていた仕分け作業が、同機能を使うことでプロンプト入力を含めて約5分程度で完了したという。
なお、同機能は、複数ファイルの統合や推移・差異分析、データ形式の変換やクレンジングなど、これまで手作業で行ってきた業務も実行できる。AIがデータ構造や内容の変化を読み取ることで、従来のITツールでは対応が難しかった「ルールが一定ではない業務」や「属人化しやすい業務」も自動化する。
同社が挙げるユースケースは、以下の通りである。
- 大量データの集計・分析レポート作成
- 複数ファイルの統合および推移・差異分析
- 問い合わせ・アンケートなどのテキストデータ分析
- 予実管理やコスト分析などの数値管理業務
- シフト作成や人員配置などのスケジュール最適化
- システム間連携のためのデータ形式変換・クレンジング
ELYZA Worksは今後、こうした処理を「業務AIアプリ」として再利用可能な形で作成し、組織内で共有・活用できるようにしていく。これにより、業務を熟知した担当者が適切な処理手順とアウトプットを設計し、これを他のメンバーが同様に再現できる環境を実現する。さらに、業務の変化に応じて現場主導で継続的に改善できる仕組みを提供する。
なお、同機能は、プレミアムアカウントのユーザーが利用できる。ELYZA Worksの価格(税別)は、標準的な「スタンダード」プランの場合、アプリケーションの作成と利用が可能な「ベーシックアカウント」が1ユーザー月額2980円、利用専用の「ライトアカウント」が1ユーザー月額980円、公式AIエージェントを利用可能な「プレミアムアカウント」が1ユーザー月額4980円。
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