[調査・レポート]
上場企業のWordPressサイト、セキュリティ更新に広範な遅れ、PHPの7割はサポートが終了─GMOプライム調査
2026年6月24日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
GMOプライム・ストラテジーは2026年6月24日、東証上場企業が運営するWordPress採用サイトのセキュリティ管理状態を調査した結果を公表した。WordPress採用サイト9019件のうち1007件では、ログイン攻撃を受けやすい3条件が同時に成立していた。また、稼働しているPHPの70.1%はサポート終了済みのバージョンだった。
GMOプライム・ストラテジーは、東証上場企業3941社(ETF、REIT、出資証券を除く)の公式・グループ・関連Webサイトを対象に「日本上場企業Webサイト技術調査 第1回」を実施した。該当のWebサイト全2万6643件のうち、正常に応答を確認できた2万4995サイトを対象にHTMLコンテンツを解析した。調査は2026年4月9日から同年4月12日にかけて実施した。
分析対象2万4995サイトのうち、CMS(コンテンツ管理システム)のWordPressを採用していたサイトは9019件(36.1%)あった。同社は、「WordPressは普及率が高いことからサイバー攻撃の標的になりやすく、運用にあたっては本体やプラグイン・テーマの継続的なアップデートが前提になる」と調査の背景を説明する。
WordPressなどのWebアプリケーションの稼働環境となる「PHP」のセキュリティも調べた。バージョンを外部から確認できた2654サイトのうち70.1%(1860件)はサポートが終了したバージョンを使っていた。このうち447件は10年以上前にサポートが終了したPHP 5.x以前のバージョンを使っていた。
WordPressも、バージョン情報を確認できた3575サイトのうち15.6%(555件)が5.x以前の旧バージョンを使っていた。また、3575サイトのうち23.2%(830件)は最新のマイナーパッチを適用していなかった。2026年4月2日にWordPress公式が公開した修正パッチ(6.x系が対象)については、1週間後に実施した調査時点でサポート対象内の3018件のうち17.7%(533件)が該当の修正パッチを適用していなかった。
図1:WordPressを採用している9019サイトのうち、攻撃者がログイン試行を行いやすい条件に合致するサイトの割合(出典:GMOプライム・ストラテジー)拡大画像表示
WordPressを採用している9019サイトのうち、攻撃者がログイン試行を行いやすい状態となる以下の3条件が同時に確認できるケースは1007サイト(11.2%)にのぼった(図1)。同社によると、公式サイトよりもグループ・関連サイトのほうが同条件に該当しやすいという。
- 管理画面をインターネットに公開している(誰でもログイン画面にアクセス可能)
- ログインIDがREST API経由で外部から取得可能(攻撃者がユーザー名を特定できる)
- 古い外部連携機能(xmlrpc.php)が有効(総当たり攻撃の効率を高める仕様が残存)
GMOプライム・ストラテジー / WordPress / PHP / 脆弱性
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