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Veeam、バックアップ対象ハイパーバイザを14種に拡大、テープ代替クラウドストレージも投入

2026年8月6日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米Veeam Softwareは2026年7月29日(オーストラリア・シドニー現地時間)、データバックアップソフトウェア新版「Veeam Data Platform v13.1」の一般提供を開始したと発表した。エージェントレスでバックアップ可能なサーバー仮想化基盤を、OpenShift Virtualizationなど6種類増やした。低コストのアーカイブ向けクラウドストレージ「Veeam Vault Archive」も同時に発表し、提供を始めた。

 米Veeam Softwareの「Veeam Data Platform」は、データバックアップソフトウェアである(関連記事ヴィーム、「Veeam Backup & Replication v12」をリリース、書き換え不能ストレージやオブジェクトストレージにバックアップ可能に)。特徴は、オンプレミスの仮想化環境やパブリッククラウド環境などが混在した環境で使えることと、システム障害時にデータを確実にリストア可能な工夫を施していることである。

 新版の「v13.1」では、エージェントレスでバックアップ可能なサーバー仮想化基盤(ハイパーバイザ)を6種類増やし、全14種類に拡大した。仮想化基盤の刷新やVMware製品の価格上昇を背景に、ハイパーバイザの乗り換えを検討する企業のニーズに応える。

 既存の連携先であるVMware vSphere、Microsoft Hyper-V、Nutanix AHV、Proxmox VEなどに、Red Hat OpenShift VirtualizationやCitrix XenServerなどVMwareからの移行先として有力な製品を加えた格好である。

 ハイパーバイザと連携することで、仮想マシン単位にエージェントソフトウェアを導入せずにバックアップを取得できる。仮想マシンの数が数百台などに及ぶ環境では、ハイパーバイザと連携したエージェントレス型バックアップの利点が大きい。

 セキュリティ機能も高めた。例えば、データ転送元とデータ転送先の鍵交換に耐量子暗号アルゴリズムを使えるようにした。現時点の通信データを保存しておき、将来解読して暗号鍵を割り出し、保存済みのデータを事後的に復号するHNDL(Harvest Now, Decrypt Later)攻撃への備えとなる。

 アプリケーションデータのバックアップ機能も高めた。データベース「IBM Db2」のWindows版をバックアップする機能や、Oracle Databaseを差分マージ型でバックアップする機能を追加した。専用プラグインを持たないアプリケーション向けには、アプリケーションが書き出したデータをバックアップする専用NFSボリューム「Application Backup Repository」も用意した。

テープ代替の新プラン「Veeam Vault Archive」

 もう一つの発表である「Veeam Vault Archive」は、既存のクラウドストレージサービス「Veeam Data Cloud Vault」に追加したアーカイブ専用の低価格プランである。古いバックアップデータや利用価値が乏しいデータを、長期保存向けの低コストなアーカイブ層へと移すことを想定する。データはイミュータブル(不変)かつ暗号化した状態で、ネットワークから論理的に隔離した形で保存する。

 価格は、想定小売価格(MSRP)でTBあたり月額4.50米ドル。既存プラン「Foundation」(TBあたり月額14.00米ドル)や「Advanced」(同24.00米ドル)と比べて低価格に設定した。いずれも、年間契約の前払いを前提としている。

 Veeam Vault Archiveの用途として同社は、テープ装置の代替を掲げる。テープはメディアの容量単価は安いが、物理媒体の搬送や保管、復旧時の手間といった運用負荷をともなう。一方、Vault Archiveは、クラウド上で完結し、必要な時にオンデマンドで取り出せる。ポリシーに基づいて既存プランからVault Archiveへと自動でデータを階層移動する機能も備える。

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